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“SNS映え貧乏”の救世主?結婚式大手・新サービスの衝撃

狙うは結婚式ビジネスの“盲点”

クリーニング代込みで4500円から

事業を発案し、社長に就任したのは、27歳の社員・松田愛里さん。「式に呼ばれても、衣装に毎回お金がかかる」「SNSでアップするから、毎回同じ服は着られない」「みんなを誘うのは申し訳ないから家族だけで式をする」といった、結婚式に対するネガティブな声を友人たちから聞き、悲しく思っていたといいます。

「これまで、参列者に目を向けた企業はあまりありませんでした。会場や式のテーマに合わせて、安価で簡単に衣装を着まわして楽しむことができれば、結婚式の価値がさらに高まるはず」と、この事業を思いついたそうです。

ドレスは300型600着、ネックレスやイヤリングなどアクセサリー100種、バッグ50種を用意しました。料金はドレスが4,500円、6,500円、9,500円の3種類、アクセサリー1,500円、バッグ3,000円です。いずれも2泊3日レンタルでき、送料、クリーニング代込みという価格設定にしました。

アクセサリー
アクセサリーやバッグもレンタルできる

サイトを見てみると、確かにインポートものらしい雰囲気があるドレスが豊富です。自分で購入すると無難なものを選んでしまいがちですが、レンタルなら鮮やかな色や思い切ったデザインにも挑戦できそう。結婚式だけでなく、謝恩会やフォーマルな食事会などにも使えそうな品ぞろえです。

同様のパーティドレスのレンタルドレス事業には、百貨店やインターネット企業などがすでに参入しています。ところが、高級な海外ブランド品のドレスを2万~3万円程度でレンタルするか、国産の安価なドレスを安くレンタルするかと両極に分かれ、その中間層がなかったといいます。

そこでアンドユーは、デザイン性が高く、トレンドを押さえたインポートもののドレスに絞りました。現在の空白地帯を攻めてニーズを掘り起こし、3年後の2021年に年間売り上げ3憶円、2023年に同10億円を目指す計画です。

シェアアパレルの空白地帯を攻める

シェアリング事業者などで作る一般社団法人「シェアリングエコノミー協会」の試算によると、民泊やカーシェア、個人のスキルのシェアリングなどを合わせた市場規模は、2018年度で1兆8,874億円。将来的に法整備や安全面などさまざまな課題が解決した場合、市場規模は2030年度に最大で11兆1,275憶円まで成長するとしています。

同じ洋服のシェアリングサービスの分野では、女性向けの月額制の洋服レンタルサービス「エアークローゼット」は会員数が20万人を突破。働く女性や買い物に行く時間がない子育て世代に利用者を広げています。また、すべて新品の服が借りられるという「メチャカリ」なども注目を集めます。

リクルート出身者が創業し、個性的な式場や丁寧なプロデュース業で頭角を現したノバレーゼ。そして今度は「所有からシェアへ」という時代の流れを素早くつかみ、新事業へと展開してみせました。

競合がいるとはいえ、パーティドレスのレンタル事業はまだ十分に認知されておらず、大きなシェアを持つ事業者が表れていない空間です。結婚式ラッシュの最中にいる20~30歳代の女性にどうアプローチし、利用までつなげるかが、事業の成功のカギとなりそうです。

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