はじめに
読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回の相談者は、正社員に転職した40歳主婦。収入増を狙って転職をしましたが、子供が成長するにつれ出費がかさみ思うように貯金ができないといいます。FPの竹内美土璃(みどり)氏がお答えします。
収入を増やすために転職して正社員になりましたが、子供が成長するにつれ、思うように貯金ができません。今の家計のままで大丈夫なのか。今後、どのようにしていけばよいのか、アドバイスいただけるとうれしいです。
〈相談者プロフィール〉
・女性、40歳、既婚(夫:43歳)
・子供2人:13歳、9歳
・職業:会社員
・居住形態:持ち家(戸建て)
・毎月の世帯の手取り金額:61万円
(夫:36万円、妻:25万円)
・年間の世帯の手取りボーナス額:160万円
・毎月の世帯の支出目安:49万円
【支出の内訳】
・住居費:9.8万円
・食費:12万円
・水道光熱費:3万円
・教育費:6万円
・保険料:5.8万円
・通信費:3万円
・車両費:2.1万円
・お小遣い:5万円
・その他:2.5万円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:6万円
・現在の貯蓄総額:450万円
・現在の投資総額:なし
・現在の負債総額:3100万円
竹内: こんにちは。ファイナンシャルプランナーの竹内美土璃です。子育てをしながら働くママさん、本当に尊敬します。育児と仕事の両立はとても大変でしょうから、ご相談者様はとってもがんばり屋さんですね。
ご相談者様はこれからのお金のことがご心配とのこと。今日は、そんなご相談者様が安心して生活できるようにアドバイスをさせていただきます。参考にしていただけたら幸いです。
何のために、いくらお金が必要なのかをはっきりさせる
ご相談者様は、将来のお金がご心配なのですよね。皆さん、同じお悩みをお持ちです。どうしたらその不安から逃れられるのでしょうか。
将来はどうありたいか、現状はどうなのか、その将来のためにはどうしたらいいのか、具体的に考えましょう。具体的にとは、ご相談者様の実現したい夢は何か(どんな生活をしていきたいのか)、子供達の学校はどこに通わせるか(最終学歴はどこまでか、公立か私立かなど)、その後、どんな老後を生きていきたいか、を考えることです。そして、それを実現するためには、どれくらいのお金が必要で、現在の収入はどれくらいか、そこからどれくらいお金を作っていけばいいのか、まずは知ることです。
「ぼんやりと」ではなく、「はっきりと」しておくことが大切です。まずは、一度こちらをお考えになってください。