はじめに

お金持ちは普段、どんな人とお付き合いをしているのでしょうか。この問いに対しては、もちろん絶対的な「解」を出すことはできません。人の価値観は十人十色、十把一絡げに言うことはできないのです。

しかし、あえて「傾向」という条件付きで解答を示すならば、「お金持ちはお金持ちと付き合う」ということがいえます。今回はその事例や理由をご紹介したいと思います。


ビジネスメリットが得られるから付き合う

筆者がよく連絡を取り合う上位5人は、すべて年収1億円以上です。下心があってそうなったわけではなく、ビジネスで密にやり取りをして、その結果残ったのが、今お付き合いがある人たちなのです。彼らとの付き合いを経て得られた「お金持ちがお金持ちと付き合う理由」は、2つあります。

1つ目はズバリ、メリットがあるからです。お金持ちはビジネス上の重要な意思決定の権限や、利益に直結する1次情報、経験、知識、人脈などを持っている人たちです。

筆者もお金持ちの友人と食事をしている時に話が盛り上がり、「そういうことであれば、ぜひお願いしたい」と、そのまま彼の考えたビジネスアイデアを実現させるために、仕事を受けたことが何度もあります。

お金持ちですから、すでに数万人の見込み客リストを持っています。そこに紹介してもらって、ビジネス講演をさせてもらったり、仕事をさせてもらいました。

また、私が経営しているフルーツギフトショップで、お中元やお歳暮として大量の贈り物を発注していただいたこともあります。このように、お金を持っている相手だからこそ、付き合っていてビジネスメリットが得られるのです。

価値観が同じだからこそ付き合う

お金持ち同士で付き合うのには、もう1つの理由があります。それは、価値観が同じだから、です。

これはお金持ち同士の話に限りません。人は、違うレベルの人とお付き合いをすると、どうしても苦痛を感じてしまうものです。

筆者は過去にドバイから来た留学生と仲良くなりました。彼の実家はオイルビジネスをしており、率直に言って彼はお金持ちの御曹司でした。ある日、彼から「一緒に天ぷらを食べに行こう」とお誘いを受けました。てっきり1,000円か、2,000円前後だろうと思って行ってみたところ、彼が向かったのは1人2万円の老舗料亭だったのです。

お金がなかった当時の私には手痛い出費でしたが、彼は「安いお店に行くと騒がしいから、なるべく高い店のほうが良い」と言っていました。これは逆も然りで、相手のビジネスが成長過程にある場合は、経済力に差があるので、お店選びも気を使ってしまうのです。

またそれ以上に、同じレベルでなければ話も通じ合うことがないのです。お金持ちと一般人の違いでなくても、容易にわかる話です。

たとえば、経営者と従業員という立場の違いで、それを説明してみましょう。経営者は売り上げが上がるとうれしいものですが、売れても即給与に直結しない一般職(コミッション制の営業マンなどは除く)に就いている従業員にとっては、たくさん売れても自分たちが忙しくなるだけで、あまりうれしくないものです。