はじめに
携帯電話やスマホ、デジタルカメラなどで使用されている"充電式の電池"。日々使用する場面が多いにも関わらず、その特性や、正しい充電の仕方など、案外知らないことが多くあります。
巷では「電池残量を使い切ってから充電したほうがいい」「ちょこちょこ充電してると劣化が早い」なんてウワサを耳にすることもあったり…。そもそも携帯やスマホに使われている「充電式電池」はどのようなものなのか?長持ちする使い方はあるのか?してはいけない使い方は?
今回は「充電式電池のいろいろ」についてお話しします。
スマホやデジカメの充電に使われている電池って?
最近のスマホやデジカメには「リチウムイオン充電池」という電池が使われています。対して、昔からよく使用されている充電池は「ニッケル水素充電池」や「ニッケルカドミウム充電池」というもの。
これらの電池と「リチウムイオン充電池」の違いは、まずその"軽さ"。「リチウムイオン充電池」はとても軽く、薄いのが特徴です。もうひとつの特徴が、大きなエネルギー密度を持っていること。軽くて、エネルギーが大きい。機器が新しくなればなるほど"軽量化"と、"高い放電圧"が必要となってくる電子機器には必要不可欠な充電池なのです。
電池残量があるのに充電すると劣化が早くなるって本当?
残量がある状態で継ぎ足し充電した時に、放電中に一時的な電圧降下を起こす現象を”メモリー効果”と呼びます。この"メモリー効果"は、従来の「ニッケルカドミウム充電池」と「ニッケル水素充電池」に起こる現象です。
対して「リチウムイオン充電池」は頻繁に充電しても"メモリー効果"は発生しません。「リチウムイオン充電池」で注意しなければいけないのは、過充電や過放電です。過剰に頻繁な充電によって性能が低下することもあります。過度な継ぎ足し充電はしないように。
また、使わずに長期保管するときは、満充電(充電が満タンの状態)や完全放電(残量が全くない状態)ではなく、満充電から10%程度作動させてから保管すると良いでしょう。