はじめに

結婚相手に求める条件として、年収○○万円以上!っていうのよくありますよね?ですがそれだけでは不十分です!性格?いや、そんな甘っちょろい話じゃなく、「今いくら持っているのか」という視点です!

株にとっても同じことが言えます。会社が、いくら稼げるのかという「収益面」と、そしていくら持っているのかという「資産面」も見なければなりません。なんの稼ぎもなくても、莫大なお金は持っている資産家なら結婚してもいいですもんね?

相手がいくら持っているのかは知り難いですが、株の場合、その会社が資産リッチなのか目安が分かる魔法のような指標があります。そう、それが「PBR」です…ザ・フライ井村のLet'sカブトク!


「PBR」とは、資産面での割安さが分かる指標!

前回のPERは、収益面の割安さが分かる指標なのに対して、PBRは資産面の割安さが分かります。PBR=株価÷1株純資産で計算できるんですが、PBRは、会社が持っている純資産に対して、株価が何倍になっているかを表しています。簡略化して説明しますと・・。

あるところに100円の資産(純資産)を持っている会社があるとします。この会社の株価が200円だとすると、純資産の2倍になっているのでPBR=200(株価)÷100(純資産)でPBRは2倍となります。株価が上昇して300円になったらPBRは3倍に上昇します。

逆に言うと、PBRが3倍ということは、100円しか持っていない会社を300円で買うことを意味していて、これが4倍、5倍と大きくなるにつれ当然割高になっていきます。なので、PERと同様に、PBRも大きくなればなるほど割高になっていくと言えるわけです。

では、いったいPBRが何倍なら割安と言えるんでしょうか?

理論的には「PBR」が1倍割れなら割安!?

上の例で、仮に株価が50円だとしたらどうでしょうか。PBRはわずか0.5倍になり、100円の純資産を持つ会社を50円で買うことと同じなんです!これはお買い得ですよね!?

ただ、実はこういうPBRが1倍を割れている会社はそこそこあります。これにはいくつか理屈はあるんですが、例えば、今、PBRが0.5倍だとしても、50円の赤字を予定しているとしたら、結果的に純資産は50円に減り、そのときにはPBRも1倍に上がってしまいます。

このように、PBRが1倍を割れている株は、赤字企業とか、成長が止まっている会社など株式市場から評価されていない会社が多いというのが実態です。ようするに・・。

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