はじめに

牛丼チェーンの吉野家が「飲み放題」サービスを東京都内の一部店舗で試験的に始めています。ハイボールの飲み放題に牛皿(並)が付いて、1,000円(税別、以下同)という内容です。

「吉呑み」というネーミングで他の牛丼チェーンに先駆けて「ちょい飲み」を開始した吉野家。なぜ今、飲み放題サービスを試験導入したのでしょうか。実際に体験してその理由を探ってみます。


1時間飲み放題の高コスパ

都内某駅のガード下にある吉野家。1階はカウンター席のみですが、2階はゆったりと「吉呑み」できるテーブル席のフロアです。5月の平日19時に店を訪れると、スーツ姿の会社員グループが2組がハイボールを飲んでいました。

飲み放題は、サントリーのハイボールを1時間に何杯でも注文可能。同店ではおつまみとして、からあげ皿か、牛皿か、どちらか1皿をセットに選べます。もちろん、それ以外のメニューも追加注文できますが、今回は飲み放題のセットだけを体験してみました。

店には2人で訪れたので、からあげ皿と牛皿を1品ずつオーダー。ハイボールで乾杯します。30分もしない間に2杯を空にして、快調に飲み進めていきます。おつまみが減ってきて、味に変化が欲しくなってきたタイミングで、紅ショウガをちびちびと食べられます。

ビジネス街に多い「飲める吉野家」
ビジネス街に多い吉呑みできる店舗

2品を追加注文しても2000円以下

周囲を見回すとグループ客だけでなく、1人でハイボールを飲み続けている男性の姿もありました。
「あと1分ほどで終了です」と店員に告げられたところで、最後にもう1杯だけ注文。レジのほうで飲み放題の終了を知らせるタイマーのベルが鳴りました。

最終的に飲んだハイボールは1人5杯。仮に通常価格で注文した場合、牛皿(306円)にハイボール(325円)×5で計1,931円。つまり、931円分を割安に飲めた計算になります。

今回はあえて他のおつまみを注文しませんでしたが、価格は「だしまかず」(167円)「豚キムチ」(260円)「肉豆腐」(260円)「炙り塩サバ」(408円)といった具合にお手頃。追加で2品を食べたとしても2,000円以下に収まり、コストパフォーマンスの良さは申し分なしです。

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