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ステーキ界の新参者「ウルグアイ牛」が秘めるビジネス的うま味

ブロンコビリーがチェーン初導入

ウルグアイ産牛肉を投入する背景

JETRO(日本貿易振興機構)によると、2018年のウルグアイの牛肉輸出量(骨付きの重量)は前年比5.06%増の46万9,207トン。主な輸出先は中国(52.2%)が半数以上を占めます。次いで米国(14.9%)、EU(11.4%)、ロシア(4.9%)、イスラエル(4.3%)と続きます。

ウルグアイ牛の日本への輸入は1997年に解禁されましたが、2000年に口蹄疫が発生して停止。日本政府から衛生面が確認され、今年、19年ぶりに輸入が解禁となりました。ブロンコビリーは国内のチェーンレストランでウルグアイ牛を導入する初の事例となります。

竹市社長は、輸入牛肉をめぐる状況をこう説明します。

「アメリカ産牛肉は2004年と比べて1.5倍高騰しています。TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の発効で関税が下がり、カナダ、ニュージーランド産牛肉に需要が集中していますが、牛肉の需要が世界的に高まる中、今後もますます牛肉の価格が高騰していき、肉を取り合う戦国期になっていく」

ウルグアイ牛の塊肉を切り分ける竹市社長
ウルグアイ牛の塊肉を切り分ける竹市社長

同社はオーストラリア牛の使用をメインとしていましたが、ウルグアイ牛の輸入解禁を前に、現地を訪問。実食した牛肉が「おいしくリーズナブル」だったため、導入に至りました。しかし、冷蔵した状態で50日以上かけて船便で輸入するため、「リスクもあった」と竹市社長。現物が日本に船で届いたのはメディア発表会の9日前です。

「食べてダメなら最悪NG、というギリギリのところでやってきました。他のレストランチェーンやスーパーマーケットの場合、使用できないリスクや、肉の色が悪いと売れないリスクがある。ブロンコビリーはポテンシャルとリスクをバランスし、中長期に見るとリスクを取ってでもやってみようとなりました」(同)

空前の赤身肉ブームで、優良牛肉の争奪戦がますます激化している外食業界。あえてリスクを取ったブロンコビリーの選択は、吉と出るでしょうか。

<文:編集部 小島和紘>

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