はじめに

長期保有者ほど有利な高配当株

KDDIは、3月期決算企業です。中間決算期末(9月末)と本決算期末(来年3月末)に、配当金と株主優待品を得る権利が確定します。予想配当利回りは、6月6日時点で4.0%です。

同社株を保有すると、配当金とは別に年1回(3月末)、優待品を受け取る権利が確定します。同社が注力する総合通販サイト「Wowma!」で「全国47都道府県のグルメ品」から自由に選べるカタログギフトが贈呈されます。

KDDIは、長期保有の株主ほど優待内容が増加する制度にしています。100株を保有する場合、保有期間5年未満の株主には3,000円相当、5年以上保有すると5,000円相当のカタログギフトが贈呈されます。

携帯電話事業の競争激化懸念で株価は上値が重くなっていますが、業績は好調です。世界景気に影響されずに安定成長を続け、2020年3月期に18期連続の増配を予定しています。

金融株でもキラリと光るのは?

オリックスも、3月期決算企業です。中間決算期末(9月末)と本決算期末(来年3月末)に、配当金を得る権利が確定します。予想配当利回りは、6月6日時点で5.2%です。

同社株を保有すると、配当金とは別に年1回(3月末)、優待品を受け取る権利が確定します。「ふるさと優待カタログBコース」から1点選んだものを贈呈されます。

オリックスも、長期保有の株主は優待内容が増加する制度にしています。3年以上保有する株主は、1ランク上の「ふるさと優待カタログAコース」から1点選ぶことができます。

カタログギフトとは別に、半期ごとに贈られる株主カードを使えば、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる特典もあります。

オリックスは金融株の一角。金融株は全般に、低金利が長期化する中で収益が圧迫される不安があり、株価は低迷が続いています。

ただし、オリックスはリース事業を中核に、多面的な業務展開で安定的に高収益をあげていく力を持っていると、私は評価しています。前期(2019年3月期)純利益は5期連続で、最高益を更新しています。割安な株価と配当に注目して、長期投資する価値があると判断しています。

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