世界最大の自動車メーカー連合誕生のシナリオが、浮上してからわずか1週間あまりで消え去ってしまいました。欧米大手自動車メーカーのフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は6月6日、フランスのルノーに提案していた統合を撤回したと発表しました。
統合が実現すれば、ルノーと連合を組む日産自動車・三菱自動車を加えた年間の販売台数は1,500万台あまりに到達。現在1位のドイツのフォルクスワーゲンを大きく上回る計算でした。
ルノーとFCAの統合話は、なぜ短期間で露と消えたのか。フランス国内で報じられている内容も踏まえて、その舞台裏を探ってみます。