はじめに

先日、アウトドア向けの携帯用チェアを持って外に出かけ、思い思いの場所に腰かけてゆったり過ごす遊び「チェアリング」を紹介する記事を書きました。

その後、「チェアリング」について詳しく聞きたいと連絡があり、インタビューを受けたのですが、インタビューをしてくれたのが兵庫県尼崎市の地域活性に取り組んでいる方で、「今度、尼崎で面白い催しがあるんです」と「キャナルフライデー」というイベントを教えてくれました。

聞くところによると「尼崎運河」周辺の、工場や運輸会社の倉庫が立ち並ぶエリアにカラオケステージを作り、尼崎近海で取れた魚介類を使ったフードをおつまみにお酒も楽しめる催しになるとのこと。普段はたまに近所の住人が歩くぐらいで、あまり賑わうエリアではないそうなのですが、そういった場所に多くの人を呼び込むことができるかという試験的な意味合いもあるそうです。

果たしてどんな様子になっているのか、また、イベントは成功するのか、気になったので見てきました。


尼崎近海の魚介類をおつまみに運河沿いでのんびり飲む

2019年5月某日、イベント会場である「北堀キャナルベース」へやってきました。
運河沿いのスペースで参加者が思い思いにのんびり過ごしています。
キャナルフライデー
会場にはカラオケステージが特設され、参加者が次々に持ち歌を披露。

キャナルフライデー

背後には川が流れ、さらにその後ろには工場や倉庫が立ち並んでおり、不思議な光景です。イベントを主催しているのは「キャナルフライデーパートナーズ」というグループで、「NPO法人尼崎21世紀の森」、「尼崎運河○○クラブ」、「尼崎南部再生研究室」、「武庫川渡船」と、尼崎の活性化に深く関わる団体や企業から成っているそうです。

会場では尼崎近海で取れたタコを使った「尼のたこ焼き」や、同じく近海で取れた旬のスズキを使った「フィッシュ&チップス」などのフードが販売されていました。昔、尼崎に工場があったことにちなんでキリンビールの生ビールが提供されており、それを注文すると、一瞬にして川沿いの優雅な立ち飲み空間のできあがりです。

キャナルフライデー

たこ焼きのタコもフィッシュ&チップスのスズキもどちらもおいしい。尼崎というと私は工業都市のイメージを持っていたので、こんな風に魚介類が取れること自体が意外でした。

よく見ると、運河沿いの柵を「クランプ(万力に似た工具)」で挟み、その上に板を乗せて簡易テーブルが作ってあります。

キャナルフライデー

主催の方々はこうやって簡易テーブルを作って好きな場所でくつろぐことを「クランピング」と名付けて楽しんでいるとのことでした。チェアリングのライバルみたいな感じだ!

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