――都会だと近所付き合いは希薄で、えらてんさんのようにはいかない気がします。

「ある」「ない」ではなくて、存在させるように動くかどうかじゃないでしょうか。おそらく「困ったことあったら」と言ってくれる人は確実にいるんですよ。違うのは、本当にそれに「ノリにいく」ということができるかどうか。

例えば、子供が生まれたら、親族とか友達とか近所の方とか、できるだけ多くの“ステークホルダー”に会わせに行って、「生まれましたよ」と報告します。これで他人事じゃなくなってしまいますからね。核家族化で親族付き合いが薄い人には、「非親族」にもその輪を広げていくのです。

――子育ては大変だから仲間を増やすべき、と。

土日などは保育所が預かってくれません。朝から晩まで子供を見るのって、率直に言うと大変なんです。

よく思うことがあって、毎日やっていると「仕事」なんですが、月に1回だと「遊び」になります。私は「エデン」というバーをやっていたのですが、バーテンダーを日替わりでお願いしていました。彼らにとっては1回だから「遊び」に感じるんです。それが週5回だと大変な「仕事」。

皆さんに想像してもらいたんですけど、トラック運転手を「やって」と言われたらきついと思うんです。それが、「月1回、大阪まで運転してお金をもらえる」としたら楽しいと思いませんか。旅行気分でたこ焼きを食べて帰ってきてお金ももらえる、と。もちろんトラックを運転できるかどうかは別としてです。毎日、トラックの運転手が変わると面白いじゃないかと。

――休日の子供の面倒も、バーと同様に日替わりでお願いするということですね。

だから、土日は誰かしら人を呼んでいるんです。Twitterで呼びかけて、「行きたい」「行っていいんですか?」という人も根こそぎ呼んでしまう。うちの狭い空間に8人とか、もう、“すし詰め状態”です。そして、「ちょっと息子を公園に遊びに行って連れてって」とかお願いします。でも時給は発生させないんです。かわりに「助かったんで、食事でもごちそうしようか」と、みんなで牛丼とか食べたりする。

えらいてんちょう

大勢だと問題ありませんが、一人きりだと急には頼めないので、普段から“訓練”しておくんです。そして、「大役を任せたぞ」というときはちょっと豪華なご飯にするとか(笑)。