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日本の比ではない?中国の受験競争を激化させる国際情勢の怪

教育ビジネスを後押しか

米中摩擦に改善の兆しが見られず、長期化への懸念が高まっていた6月7日。中国では「大学受験」(高考)が始まりました。

一見関係なさそうに思われる、米中摩擦の長期化懸念と中国の大学受験。しかし個人的には、中国の大学受験に与える影響は小さくないとみています。その理由について、解説したいと思います。


進学率「80%超え」の実情

中国の大学受験者数は2008年に1,050万人に達したのをピークに、それ以降は「一人っ子政策」の影響もあり、大学受験者数は減少傾向をたどっています。一方で、中国では既存大学の学部新設や新規大学の設立などを背景に、大学の募集定員は拡大が続いています。

これらを裏付けるように、2018年の大学受験者数は975万人にとどまった半面、募集定員は791万人にまで拡大した結果、進学率は80%を超えました。

受験者数

こうした教育統計からみれば、中国の「受験競争」は以前に比べて大幅に緩和されたとみることができます。しかし実際のところ、この統計数字とは逆に、中国の受験競争は以前よりも過酷になった、との指摘もあります。

その理由として、中国では2000年以降、大学教育の大衆化が進展し、それによって「大卒」のブランド価値が低下したことなどが挙げられます。そして2000年以降に、中国では新たな大学ブランドが誕生しました。

<写真:ロイター/アフロ>

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