はじめに

ご存知の方も多いかもしれませんが、季節毎に土用の丑の日はあります。夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が始まったのは江戸時代。この時代、「丑の日に“う”から始まる食べ物を口にすると夏負けしない」という風習があり、そこに「うなぎ」がピタリと当てはまったというわけなのです。

現代でもお祝い事には鯛(めでたい)を食べたり受験前にカツ(勝つ)を食べたりする習慣があり、食べ物の音に験を担ぐことは日本人らしさの現われとも言えます。本来うなぎの旬は冬です。ですが、夏の土用の丑の日に「う」のつくうなぎを食べることで、先人との愉しい感性の繋がりを味わうことが出来ますね。

今回は、うな重よりご家庭で気軽に作れるレシピをご提案します。うなぎを食べて夏の暑さを乗り切りましょう。

図1


「うなぎご飯」材料(4人分)

材料 分量
うなぎのかば焼き 1本
お米 2合
蒲焼きのたれ 大さじ3と1/2
帆立水煮 200g
小さじ1

作り方

1. 帆立を食べやすい大きさに切ります。お米を研いでザルにあげます。

2. お米に蒲焼のたれを入れ、いつもの目盛りまで水を加え軽く混ぜます。そこへ帆立を乗せて炊飯します。

図2

図3

3. ご飯が炊けたら、うなぎを1㎝角に切り耐熱容器に入れて酒を振ります。ふんわりラップをしてレンジで1分加熱します。これをご飯に乗せて蓋をし、15分程蒸らし全体を混ぜ合わせたら完成です。

図4

図5

お好みで、粉山椒や焼きのりを乗せてお召し上がりください。

また、茹でた枝豆と味付けした炒り卵を混ぜ合わせておにぎりにしても美味しいです♪
「う」のつく食べ物を、お子様とも一緒に楽しんでみてくださいね。

図6

0ポイント

・鰻に酒を振ってレンジで加熱することで、身がふっくらします。

【調理時間】15分(炊飯時間除く)

レシピ/ 大西 麻子
自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。4歳の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。

ブログ「さくらのおうちカフェ
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元記事:うな重より気軽に作れる『うなぎご飯』

(この記事はケノコトからの転載です)

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