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夏のカフェ利用が増えると株で儲かりやすいって本当?

喫茶代と株価の関係

1年で一番気温の高い8月がやってきます。外出時、暑さのためにちょっと一服と思うと、カフェや喫茶店でアイスコーヒーを飲みたくなる人も増える時期です。実は、この喫茶代。将来の株価と関係が強いのです。

「それはそうだろう。カフェに入るにもお金がかかることだし、景気が悪くて懐具合が悪ければ、喫茶店に行くのをためらう人も多くなる」と考える方も多いでしょう。まさにその通りなのです。

この話のさらに面白いところは、実はこれが将来の株価とも関係があることです。今回は「7月の喫茶代が増えると、8月の株価が高い」について解説したいと思います。


意外と少ない7月の平均喫茶代

総務省統計局の家計調査では毎月、「喫茶代」について1世帯当たりの月別支出金額が公表されています。足元月の毎年7月を2018年までの過去10年で平均すると、491円となりました。1家族で見ると、7月は平均して喫茶代に491円をかける計算です。

思ったほど多くない数字かもしれません。コーヒー1杯で300円程度はしてしまうケースも少なくないご時世ですから、カフェに入らない世帯もあるのでしょう。総務省の公表数値は“あくまでも”平均値になっています。

それでは、この喫茶代と株価の関係はどうなっているのでしょうか。家計調査のデータから、2004年以降で毎年7月の喫茶代の家計の支出を取り出します。株価のほうは、翌月に当たる8月の騰落がどのくらいかを観察します。

喫茶代

グラフからは、おおむね連動した推移が見られます。7月に喫茶代の支出が増えると、8月の株価が高いという関係性があるようです。

喫茶代と株価が連動しやすいワケ

この理由を考えてみましょう。冒頭でもお話ししたように、基本的に景気が良くて世間の人の所得が良ければ、喫茶店でゆっくりする余裕も増えるということがあるでしょう。そして重要なのは、天気との関係です。

たとえば、昨年を思い出してみてください。2018年は酷暑の夏でした。気象庁が発表した東京の月間平均気温を見ると、7月は28.3度。平均気温が28度を超えたのは、2010年以来の8年ぶりでした。そして、2018年の喫茶代は558円で、前年の529円を上回っています(図表中〇)。

夏が暑くなると、エアコンや夏物衣料、そして飲料などの消費が進むため、景気を押し上げる効果が生まれて、株価も高くなる関係となります。

では逆に、今年のように雨が多くて気温が低い7月はどうでしょうか。

一般には、雨が降ると外出自体が避けられてしまい、飲食店なども足が遠のくとも言われます。ただ、家族で出かけるようなランチや夕食と違って、ちょっと雨宿り感覚でコーヒーを飲むような喫茶に関しては、そうとも言えないかもしれません。

仕事で外出していて、次の訪問先への合間の時間。雨の日だと近くの公園で過ごしたりも難しかったりするので、喫茶店に入りたくなったりもするでしょう。

夏が夏らしいと株価にはプラス?

実は、昨年5月の執筆記事で、梅雨の雨量と株価の関係を取り上げました。雨が“特に”多いと傘の販売が増えるなど、雨関連の業界が潤うことなどもあり、景気にとってプラス効果に働くとみられます。

こうした、7月の“暑さ”あるいは“特に雨が多い”などの効果が景気にプラスに与えていく影響を、8月に株高として反映していくのかもしれません。

さて、今年の7月はどうでしょうか。東京地方では雨の日が多い梅雨になりましたが、待ち時間などに喫茶店に入る人も増えていれば、これからの株高が期待できます。

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