生活

孫は来てよし帰ってよし!?親にやさしい帰省スタイルを考える

祖父母目線でみる、子や孫との食事

祖父母目線でみた食事―楽しみはコミュニケーションと孫の成長

では、祖父母世代はお盆を含むこのような食事の機会をどのように感じているのでしょうか。

まず、満足感や変化といった側面に関してみると、「子や孫とのコミュニケーションが楽しみである」「孫の成長を感じられるのが嬉しい」については、あてはまると答えた人がいずれも9割を超えます。家族とのコミュニケーションや孫の成長を感じることは、祖父母世代の大きな楽しみであることがうかがえます。

また、「子や孫との食事がきっかけで、新しい情報を知る」という人も8割近くを占めます。子や孫とのコミュニケーションが、若い世代の新たな価値観やライフスタイルを知るよい機会になっている人も多いようです。

祖父母目線でみた食事―気疲れや負担の面も

一方で、このような食事の機会について、祖父母世代の約7割は食品・食材の選択に気をつかうと答え、約半数は費用の負担が大きいと感じています。これらはお盆の際の食事に関するものではなく、ふだんの食事を含めた子や孫との食事全般についての回答結果です。

しかしながら、お盆を含む特別な日に自宅で食事をとることが多いと答えた祖父母世代の女性では特に、食品・食材の選択やメニューに関してさまざまな気を使ったり、ふだんより費用をかけると回答しています(図省略)。楽しみだからこそのさまざまな配慮が、気疲れや負担感につながってしまう面もあるのかもしれません。

図2:子や孫との食事に関する意識


出典:図1に同じ。回答者は直近1年間に子や孫との食事の機会があった人。

集まる場所や手土産の工夫で探す、親にやさしい帰省の形

近年では子世帯のライフプランでも、定期的な帰省にともなう費用とともに、どのくらいのペースで帰省すべきか、あるいは帰省時にはどんな手土産が喜ばれるかといった、親や親族とのおつきあいの距離感に関するテーマが注目されています。

親子が近くに住んでいたり、孫がいれば、ふだんから交流の機会がある人も多い一方、離れて住んでいると、親が元気でいる間はどの程度の距離感でつきあっていくのかを意識的に考えられる時代になったからかもしれません。

それでもお盆をはじめ、記念日には親の家に集まるスタイルが習慣化しているご家庭はまだ多いのではないでしょうか。子世代がミドル期になると親も年齢を重ね、皆が親の家に集まるスタイルでは親に負担をかけてしまう場合もあるようです。孫へのこづかいや食事の用意など、いつまでも親らしくふるまおうとする親心には感謝しつつ、年齢とともに、集まる場所や手土産などを工夫して親に疲れが残らない、親にやさしい帰省スタイルを考えていくことも大切になりそうです。       

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