生活

人はなぜ「借金の連鎖」に組み込まれてしまうのか? 多重債務者のリアル

「他人を当てにする人」「逃げ癖がある人」も要注意

自己破産という選択肢

――なるほど……。万一、借金がかさんで街金の利用を考え始めた人にアドバイスをお願いします。

返済するためのお金、何かを埋めるためのお金を借りることになった人は、既に僕らから借りる前に多重債務に陥っていて、1人で苦しんでいる場合が多いですね。その時は家族に相談してみるべきです。この1歩はとても大きい。本人が苦しみ続ければ結局、家族も苦しめられるので。その(街金に手を出す)手前で家族に相談したりして、気兼ねなく「自己破産」をすればいいと思います。これは権利として認められていることですので。

自己破産の存在は知っていても、自分がその状態までいっていると思っていなかったり、何とかなると思っていたりするような人も多いです。でも、自己破産をやった方がいい場合が実際には多いですね。

――こうして考えると、日本人は借金に対してネガティブなイメージが強い反面、その知識をちゃんと身に着けているとは言い難い気もします。事実上の借金に近い「後払い」や「ツケ」の決済サービスも、若年層を中心に安易に流行っています。

日本人の借金に対する知識の量は、(今後も)変わらないと思いますよ。カモになる人はいると思います。本当は最低限の知識が無いといけないのですが。

後払い系のサービスは最近多いですね。あれは借金と同じなのに、そういうイメージを持たせないのはずるい。みんな(借金に近いことを)理解しなくてはいけないけれど、僕からするとうらやましいサービスです。どんどん(返すべき)お金が増えていく。やっていることは「借金」なのですから。

――最後に、街金にお金を本当に借りなくてはいけなくなった人への助言をお願いします。

仮にそういう状況に陥ったら、僕の本を読んで「街金」というものについて理解した上で、連絡ください。もし来たら、本気で(お金の貸し借りは)やりますよ。

ただ、こちらもニコニコした状態で(融資と返済が)終わることもありますから(笑)。契約の際は、僕はいつも「借りてくれてありがとう」というスタンスでお見送りをしています。

――とはいえ、できるだけお世話にならないようにしたいです…‥。ありがとうございました。

※「MONEY PLUS」は記事中の行為を推奨していません。

「ぼく、街金やってます」(KKベストセラーズ)

「ぼく、街金やってます」

<著者>
テツクル
池袋北口の風俗ビルに入居する街金ではたらく。投資家から10%で借りたお金を債務者に15%で貸す日々を過ごしている。

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