はじめに
がん検査は3段階で行う
N-NOSEの特徴をまとめると、「簡便、苦痛がない、全身網羅的、早期発見可能、高精度、安価」。実はこれ、がんの「1次スクリーニング検査」に求められる条件そのものなのです。
がん検査は、1次スクリーニング検査(自覚症状のない人も含めて広く実施し、がんの可能性がある人を拾い出す)→2次スクリーニング検査(がんの可能性がある人に対して、がん種を特定する)→精密検査(がん組織を確認する)と、3段階で進んで行きます。
ところがこれまでは、1次スクリーニングに適した検査がなく、本来は2次スクリーニングや精密検査に用いられる画像検査や細胞診などが、1次スクリーニング代わりに行われてきたのです。
N-NOSEが実用化されれば、胃や大腸の内視鏡、あるいは子宮頸部の細胞診といったつらい検査や、PET-CTのような高額な検査、医療被曝の危険性がある検査などは、N-NOSEで高リスク判定が出た場合にだけ受ければよくなります。
最初からつらく面倒な検査を受ける気にはなれなくても、健康診断のついででいいなら、がん検査も受けておきたいという人は多いのではないでしょうか?
そのためN-NOSEは、健康診断を実施する職場などの健康保険組合を通してサービスを提供する予定。すでに申し込みが殺到しているそうですから、来年以降はあなたのお住いの地域や会社の健康診断でも、N-NOSEが受けられるかもしれません。