はじめに
「女性の小腹満たし」が起爆剤に
こうしたグミの細分化が促進されるようになったのは、「コンビニ隆盛の1990年代後半から2000年代前半頃、『ピュレグミ』が発売されたあたり」だと武者さんは考察します。
それまで子供向けのお菓子だったグミが、“女性の小腹満たし”として広く認知されるようになったことがきっかけだといいます。それに伴い、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、駅ナカなど販売チャネルが拡大。グミ市場の拡大を後押ししました。
さらに、グミの人気を牽引しているのが「SNS映え」だと武者さん。「グミは、その自由な形状と色合い、パッケージの可愛さなどから、SNSとの相性がよく、“SNSでシェアできるお菓子”として拡大していきました。それが結果として、グミ市場の拡大につながっているのではないでしょうか」。
多様化する消費者のニーズにマッチしたグミ。西田さんによると「毎年100種類以上の新作グミが発売されている」といいます。変幻自在のグミが、ガムの市場を抜く日はそう遠くないのかもしれません。