はじめに
夫との間はぎくしゃくして
そのまま夫の借金をケイコさんが返してもよかったのですが、「これは夫の性格だから、見過ごすわけにはいかない」と義父母に話しました。
「義父母があまり驚かなかったので、前にもこういうことがあったのかと尋ねると、独身時代、やはり借金がかさんで200万円を肩代わりしたことがある、と。『ごめんなさいね。あなたからきちんと返してね』と義母に言われましたが、こうやって甘やかすのはよくないと思いますとはっきり言ってやりました。すると義母は『これからはあなたに任せるから、厳しくしてやって』って。いや、私は教育係じゃないんですけどと言いたかったですね」
ケイコさんは夫から消費者金融のカードを取り上げ、借金は返済しました。ただ、会社員である夫なら、またどこかで新たに借金することも可能。これから子どもも生まれるのだから、借金はしないでほしい、もっと自覚をもってとさんざん説教をしました。
「そうしたらプイと車で出かけてその日は帰ってきませんでした。結婚してからわかったんですが、彼は本当に“お子ちゃまの精神をもつ王様”なんですよ。始末が悪い(笑)」
結局、彼の考えやお金への考え方を改善する方法も見つからないまま、ケイコさんは出産。一次的な費用もケイコさんが出しました。夫には社内預金をするように勧めましたが、実際にやっているかどうかは不明。
「あまり言うと不機嫌になるので、なかなか言いづらいですね。私自身も、今は子どもを保育園に預けて職場復帰したばかり。今は時短で働いているので収入も減っていますが、夫には相談できない。家があるんだからキリキリする必要ないと友人にも言われますが、夫の様子だといつローンが払えなくなっても不思議はないんじゃないかと不安になります」
家計の分担や、誰がやりくりするかは家庭によって違いますが、結婚は生活そのもの。お金に関する根本的な考え方は一致させておく必要がありそうです。