生活

数字で示される「オレオレ詐欺で母親が狙われる理由」

なぜ、母親は"金づる"にされるのか

いざというときにお金の援助をしてくれそうな人は?

なぜ、よりお金を持っていそうな父親ではなく、母親が狙われるのでしょうか。しかも、「オレオレ」といいながら会社の使い込み補填や交通事故の示談金をせびるということは、いい大人の息子からの要求ということになり、相手としての親も高齢ということになります。

第一生命経済研究所が今年1月に実施した「今後の生活に関するアンケート」によると、「いざというときにお金の援助をしてくれる人」としてあげられたのは、「母親」がトップ。これに「誰もいない」が続き、「父親」は母親より10ポイント以上低い割合で3位、というランキングでした。

図表3:いざというときにお金の援助をしてくれる人<複数回答>

順位 援助してくれる人 割合
1位 あなたの母親 36.4%
2位 誰もいない 27.4%
3位 あなたの父親 25.8%
4位 配偶者 25.4%
5位 あなたの兄弟姉妹 9.8%

いくつになっても「お母さん」頼み

これを、性・年代別に比べたものが図表4です。これによると、なんと50代の男性の2割以上、女性の3割以上が、さらに60代でも男女ともに約1割が「いざというときにお金の援助をしてくれる人」として母親を頼っていることがわかります。

60代の子世代の母親といえば概ね80代以上、場合によっては90代。この、世の中の「お母さん依存度」の高さが、オレオレ詐欺で母親が狙われる背景にあるようです。

図表4:「いざというときにお金の援助をしてくれる人」として母親をあげた人の割合

図表4

ちなみに、データからもわかるように、母親依存が高いのは男性よりもむしろ女性。だとすると、女性から電話がかかってくる「アタシアタシ詐欺」のほうが危ないのでは?と思うかもしれません。

しかし、高齢になっても母娘はコミュニケーションを密にとっているケースが多く、「母さん、アタシだけど…」と詐欺電話をしても、声でわかる上に、日頃から互いの状況をある程度把握していることなどから、「アンタ誰?」となること請け合いです。

つまり、「普段あまりコミュニケーションがないにもかかわらず、とっさのときに頼ってきた息子」という状況が最も危ないのです。だとすると対策としては、2つ。「息子と日頃からよくコミュニケーションをとっておく」か、「たまに連絡してきた息子(を名乗る人)を信じない」のが懸命でしょう。

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