はじめに
人気沸騰! 御宿 野乃
この中でまだ5店舗という規模でありながら、和風ビジネスホテルとして強い支持を集めているのが「御宿 野乃」です。
筆者が取材に出向いた「天然温泉 凌雲(りょううん)の湯 御宿 野乃 浅草」は、御宿 野乃の最新店舗。浅草寺や花やしきにも近い立地です。温泉はナトリウムやマグネシウムが含まれた褐色の湯が特徴です。男湯には内湯、外気浴、壺風呂、ドライサウナ、水風呂が、女湯には内湯、外気浴、壺風呂、ミストサウナが配されています。
天然温泉が特徴のドーミーインだけに、旅館という新たなコンセプトは当然のようにも思えますが、ここにもドーミーインならではの顧客目線が光ります。大浴場をはじめ、外気浴やサウナ、水風呂といった設備は、これまでのドーミーインを陵駕するような充実の内容で、大浴場や脱衣所もデザインや設備、動線などの均一感もさらに極めたイメージです。
畳敷きの館内そして客室
靴を脱いで入館する館内は畳敷きで、まさに旅館の風情。もはやビジネスホテルのイメージはありません。エレベーターにも畳が敷かれており、リラックスした気分で館内を移動できます。とはいえスーツケースで来館するゲストは多く、畳のメンテナンスには気遣いや苦労も絶えないといいます。
当然のように客室も畳敷き。でもベッドはしっかり設置されており、デュベスタイルのベッドメイクをはじめ快眠度の高さはお墨付きです。至る所に和を感じる設えや小物があり、まさに旅館に滞在している気分になります。