はじめに
後場はムード好転も米露の緊張感も
昨年のイギリスEU離脱や、アメリカの大統領選の暴落局面では、後場の開始から大きく売られる展開でしたので、今回もそれを想定していたのですが、後場の立ち上がりは良好。さらに、ロシアへの通告はあったという確定情報も出てきて、ムードは一気に好転しました。
14時50分、ぐんぐん値を戻し、取引終了まであと10分で午前の高値を奪還するかというときに再び急落。ロシアのプーチン大統領が激しく怒っているという報道がなされ、改めて米露の緊張感から値を下げて7日の取引が終了しました。
今後の株式市場への影響は?
もうひとつ忘れてはいけないのが、米中首脳会談中にミサイルを発射したということです。中国を通して北朝鮮の問題が解決の方向に向かっていけば、株式市場にもプラスになります。ちなみに、ミサイルは習近平国家主席との夕食会中に発射されたとのことで、トランプ大統領の強靭なメンタルがうかがい知れます。
それと為替ですが、何度かチャレンジされている1ドル110円、今回のような重大ニュースでも割れませんでした。これが割れると、円高に加速することも想定されますが、現状ではかなり強力にサポートされていることがわかります。
ポジティブに考えると、シリアへの攻撃は今回限りということですし、今回のことで市場に耐性ができ、米露の衝突のようなあわやの事態にならない限り、今後の反応は限定的になるのではないでしょうか。
いずれにせよ一刻も早く紛争が解決して、社会全体が平和に豊かになってほしいと願うばかりです。
※情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。