はじめに

 

意外と知らない、衣類乾燥機やドライヤーの危険性

衣類乾燥機も火災の原因となるケースがありますので注意が必要です。油分の付着した衣類やポリプロピレン繊維の衣類を乾燥機に入れると発煙に至り、最悪の場合は発火し、火災につながります。

注意すべき油分は、美容オイル、食用油、機械油、動物系油など。また、シンナーやガソリンなどが付着したものももちろん厳禁です。

他に、日ごろからよく使われる家電製品としては、ドライヤーも注意すべきでしょう。一般的なドライヤーでも、最大出力で使用する場合の消費電力は1000Wを超える場合もありますので、間違ってもタコ足配線で使用しないでください。

また、ドライヤーの電源コードを束ねた状態で使用したことによる異常発熱からの発火や、ドライヤー本体と電源コードの付け根部分を屈折させたことによる発火、といった実例もあります。電源コードは丁寧に取り扱い、吸込口や吹出口もこまめに掃除するようにしましょう。

火事にならないように気をつけたいこと

まず、家電の分解や、故障している部分を素人判断で応急処置することは絶対にやめましょう。火災や感電、思わぬケガの原因となります。異常な状態や故障に気付いたら、電源プラグをコンセントから抜き、メーカーサービスなどに連絡をしましょう。

調理器具など電熱ヒーターを用いる家電製品は、誤った使用方法やお手入れ不足を原因とする事故も増加しています。可燃物を周囲に置かないこと、使用用途を守ること、使用している最中は製品から目を離さないこと、定期的にお手入れをすること、は鉄則です。

家電はいずれも、発煙から発火に至ると信じられないくらいの速度で燃え上がります。炎を目の前にすると恐怖で動けなくなることも予想されます。そのような最悪の事態にならないためにも、充分に注意して家電を取り扱うことが大切です。

<構成/青山ネムリ>

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