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ベンツ初の「ピュアEVモデル」EQCに実車、極上の静かさと強烈加速に驚きが

課題は充電インフラ

EV普及のサポートあり

さてEVとはいえ、Dレンジにシフトして、そのままなら、ごくごく普通の慣れ親しんだAT感覚で走ることはできます。一方、ステアリングに付いている左右のパドルを操作し走行モードを選択することで、回生の強さを変えられます。

つまり、このパドルは変速用ではなく、回生ブレーキの調整用なのです。操作することによって回生の強さ、つまりバッテリーへのエネルギー回収量を4段階で調整出来るのです。

パドルは左側が回生レベルを上げるため、右側が低減のスイッチとなっているのですが、少し分かりやすく示すと以下のようになっています。

・右パドルを2回引くとD+ : コースティング
・右パドルを1回引くとD+D : 軽度の回生ブレーキ
・左パドルを1回引くとD- : 中程度の回生ブレーキ
・左パドルを2回引くとD- - : 強度の回生ブレーキ(ほとんどの場合、回生ブレーキだけで十分な減速が得られます)

もっとも特徴的なのは左側パドルを2回引いた「D--」を選択したときです。これは日産リーフの「eペダル」に相当するもっともエネルギー回収量が多い回生のレベルですが、アクセルペダルの操作だけで加速も減速も出来る、いわゆるワンペダルドライブが可能になります。

ただし、リーフのeペダルと一点だけ違うのは、アクセルペダルだけでは完全に停止しないのです。eペダルはアクセルを緩めると完全停止まで可能です。ところがEQCのそれは最後の完全停止はブレーキペダルを踏まなければ出来ないのです。ここに「停止はあくまでもブレーキペダルで行うもの。停車中もブレーキペダルは踏んでいること」というメルセデス・ベンツならではの考え方があります。あくまでもメーカーとしての考え方なのですが、この点においてはメルセデス・ベンツの考え方に賛成です。

さらに今回、日本全国で約2万1,000基の充電器を1年間無料で利用できるようにし、自宅で充電する際の200V充電器本体を無料で提供するといいます。またその設置に際しては、費用負担を軽減するため10万円の補助を行うといいます。

つまり家庭用充電器の設置費は約10万円ということを考えると、充電器と設置費用の約20万円がほぼ無料になる訳です。またリチウムイオンバッテリーの劣化についても5年間10万kmまで一般保証と、無償の保守整備を行うプログラムを標準設定したうえに、8年または16万km以内にリチウムイオンバッテリー容量が70%を下回った際の保証も付けられています。

こうした手厚いサポートによってEQCの導入のハードルは下がったと言えますが、メルセデスを購入できる人にとってこの負担減は、どれほどの意味があるのか?などとツッコミを入れたくなりました。とにかくEVとして完成度については高級感も含めて価格相応というところで、購入できる人にとっては新しいメルセデスの選択肢として満足度は高いと思います。


操作系の扱いやすさはこれまでのメルセデスのスタンダードレベルにある

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