はじめに

2030年の社会と子供たちの未来

次期学習指導要領の基となった2016年の中央教育審議会教育課程部会の『審議のまとめ』は、「2030 年の社会と子供たちの未来」という章から始まります。つまり、この学習指導要領の改訂=教育改革は、現在の教育からの積み上げ式ではなく、子供たちが社会で生きる未来からのバックキャスト(逆算)で考えられています。

上図は、文部科学省が作成した次期学習指導要領改訂の方向性を簡略化したものです。まず最初に、新しい時代に必要となる資質・能力の育成として「何ができるようになるのか」があります。

その資質能力を育むために「何を学ぶか」で教科・科目が見直され、そして「どう学ぶか」について、主体的で、対話的で、深い学びとして「探究」学習が導入されるということになります。

大切なのは“learn how to learn”

前述したように、これからは変化の激しい、予測が難しい社会がやってきます。そうした中では、得た知識や技能は直ぐに陳腐化してしまいます。だからこそ、主体的に生涯学び続ける力が必要になってきます。

そこでは、「learn how to learn=学び方を学ぶこと」が大切になってきます。今回の教育改革は、大きなチャレンジです。しかし、ここに込められた思いを一人ひとりが考えて、教え育み、学んでいくことが重要になります。

<文:所長 小林浩>