はじめに

過去35年で32勝・3敗

プラス要因の2つ目は、株式市場の季節性です。1年を「5月から10月までの半年」と「11月から4月までの半年」に分けて米国NYダウ平均株価の過去35年間の動きを見ると、11月から4月までは32回上昇・3回下落で、下落時も含めた同期間の平均上昇率は8.4%という驚異的な成績を誇ります。

下落したのは、ITバブル崩壊の2000年、金融危機やリーマンショックが起こった2007年・2008年のみで、年末にかけて暴落した昨年から今年にかけても、今年の4月までには高値を抜いて上昇しています。

NYダウ値動き

逆に、5月から10月までは、過去35年間で23回上昇・12回下落と、一気に勝率が悪くなります。また、同期間の平均上昇率を見ると、わずか1.7%にとどまります。つまり、米国ではこれまでの株式の上昇のほとんどが11月から4月までに集中する一方、5月から10月まではほとんど株が上がらない時期となっています。

相場格言として「5月に売れ(セル・イン・メイ)」があります。この格言の真髄は5月に下がるというよりも(今年のように5月に下がることもありますが)、5月以降しばらく株が上がらなくなる点です。

過去の値動きは決して将来の値動きを保証するものでないことを肝に銘じておく必要はありますが、こういった過去の傾向が投資家心理に良い影響を与える可能性も考えられます。