はじめに

運用資産は崩さず、ローンを組んだほうがいい理由

理想的には、現在の預貯金の範囲内で購入するのが良いと思います。しかしながら、どうしても欲しい車があるのであれば、足りない分はローンを検討することになるかと思います。現在は低金利が続いているので、運用で得られる期待値より、金利の低いローンを組めるなら借りたほうが有利になることがあるからです。

自動車ローンには、ディーラーの提携ローンや銀行のマイカーローンなどがありますが、総じて銀行や信金のマイカーローンの方がディーラーローンより安いことが多いです。

ディーラーで車を購入する場合は、ディーラーローンを勧められることが多いと思いますが、そのディーラー経由で借りなければならないわけではありません。冷静に複数の金融機関を調べて比較することが重要です。マイカーローンには1%台の金利もあるので、より安いものを選択してください。

最近では残価設定ローンなど、下取りを前提にしたローンを勧められることも多いと思います。残価設定ローンはあらかじめ3~5年後の買取価格(残価)を決めて、その差分を支払っていくものですが、このローンは残価もふくめた購入費用全体に利息が発生します。また、3~5年後に乗り続ける場合に買取価格を含めると、残価設定ローンでない場合に比べて割高になることもあるので注意が必要です。

今しかできないことにお金を使うのも大切

ここでもう一度、先ほどのランニングコストと自動車ローンの毎月の返済額を合算して購入すべきかということと、購入する場合はいくらの車にするのかを考えていただければと思います。

筆者も20代の頃に憧れの車を購入したものの、仕事が忙しくて月に数回しか乗ることができませんでした。そして、自動車ローンの支払いや維持費(ガソリン代、駐車場代、車検、自動車税など)がかさんで貯金がなかなかできなかったことを覚えております。

一方で、お金は使うものでもあります。貯蓄と資産形成だけが目的にならないよう、20代だからこそできることに使うのも良いことだと思います。車を所有して行動範囲が広がったり、人生を謳歌できることもあるので、ご自身にとって何が重要なのかを考えてバランスをとった判断をしていただければと思います。

以上、参考になれば幸いです。良き人生をお過ごしくださいませ。

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