はじめに

4月23日、フランスでは大統領選の第1回投票が行われ、マクロン氏とルペン氏が決選投票へと駒を進めました。

今、株式市場は誰が次のフランス大統領になるのかを非常に気にしています。英国と同様に、フランス国内がEU(欧州連合)離脱派と親EU派とに分かれていることで、EU離脱派が大統領になるとEU崩壊につながり、欧州が大混乱すると言われているからです。


未来は誰にもわからない

ただ、冷静に考えてみると、実際に行われた英国の国民投票の時でも欧州市場が大混乱になったという記憶はありません。ましてや世界的に金融が大混乱したということもありませんでした。

思い出してみると、米大統領選挙の時も同じことが起こりました。日本の株式市場、金融市場ではトランプ大統領によって大混乱が起き、大きく株価が下がりましたが、当の米国市場においては混乱が見られず、むしろ新しい政策や金融規制緩和が期待され買い直される結果となったのです。

このように株式市場では、日常茶飯事のように「思っていなかったこと」が起こります。市場の「予測」や「予想」がよくされますが、それはかなり不確実なものだということ。我々、専門家も含めて「○○さんが言っていたから」といって、その言葉を鵜呑みにして、株を売買することは大変リスクが高いと思っておいたほうがよいと思います。

人のいう通りにして、儲かるというものではありません。特に市場の短期的な方向性についてや、具体的な企業名など投資対象を特定するような言い回しには気を付けましょう。このような話は、あくまでも参考程度に聞いておくということ。

株式セミナーなどを行っていると、「上がる銘柄は何ですか?」という質問を受けることもありますが、絶対に“上がる銘柄”は決してないと考えてください。あくまでも、それは“上がるかもしれない銘柄”であり、その人が個人的に“上がると思っている銘柄”です。

過去、今、未来を正しく把握する

投資をする際には、「こうなったら、こうなるだろう」とか、「こういう時だから、こうしたものに投資をする」というように大きな流れのなかで、自分がなにをするかを考えるべきなのです。

相場解説のなかで、「外国人が買っている」とか「機関投資家が……」といって買い煽るような人もいますが、あくまでもこれは希望的観測。逆に過去の話を引きずって、その流れがいつまでも続くと話す人もいますが、やはり過去は過去の話であって、将来も同じことが確約されるものではありません。

では、将来はわからないのだから「やみくもに投資をする」ということも考えられますが、これもまたおかしな話。将来はわからないからこそ、常に今、自分がなにをするのがベストかを考えて投資すること。

そして間違いに気付いた場合は、損をしてでも売却したほうがよいのか、今は我慢したほうがよいのかと、その時の情報で考えられる一番よい行動を起こす必要があるのです。

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