子育て

核家族率の高い「浦安市」、子育て支援は充実している?

「孤育て」を救うサポート体制とは

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東京に隣接する利便性から人気が高く、ベッドタウンとして発展している千葉県浦安市。同市もフィンランドのネウボラを参考に「切れ目のない支援」を行なっています。

市の特徴としては、人口流動が大きく、高齢化率が低くて若い世代が多いこと。また18歳未満の子どもを養育する子育て家庭の核家族率は、平成27年は95.7%。祖父母が身近にいない、相談できる友人・知人もおらず「孤育て」に陥りがちな家庭の多さが浮かび上がります。

そんな浦安市で、子育て家庭の孤立や不安を軽減するために行われているサポートの実態に迫ります。


"対面・対話"と"傾聴"による寄り添い型支援

浦安市で「切れ目のない支援」が始められたきっかけは、平成25年度に福祉自治体ユニットで行われた勉強会でした。

内閣府、厚生労働省、ネウボラに精通している学識者のほかに、三重県名張市や埼玉県和光市、東京都世田谷区など、日本国内で先進的な子育て支援事業を実施している自治体の参加した勉強会で、各自治体はフィンランドのネウボラを参考に、それぞれの地域の強みや、それまでの取り組みを活かした支援を企画し実施することになりました。

具体的には、こどもプロジェクト事業として、(A)子育てケアプランの作成と(B)子育て支援ギフトの贈呈が行われています。

妊娠期から1歳6ヶ月くらいまでの健診や予防接種などは、医療機関で受診するため、健康上の問題や経済的問題などによりサポートが必要なハイリスクの家庭や積極的に市が主催する事業に参加できる方以外は、行政と関わる機会が少ない時期です。

そのため、ハイリスクの家庭のみならず、すべての妊産婦・保護者をサポートするポピュレーションアプローチ——"対面・対話"と"傾聴"による寄り添い型支援——を行う仕組みが作られました。

オーダーメイドのケアプランで妊産婦をサポート

(A)の「子育てケアプラン」とは、子育てケアマネジャーと保健師が中心となって、妊婦や保護者の現状や今後の予定を踏まえてともに考え、必要なサポートにつなぐものです。(1)妊娠時(母子健康手帳交付時)、(2)出産前後、(3)子どもの1歳の誕生日前後の3回に渡って作成されます。

(1)の妊娠時には母体や出産に関する悩みや不安、希望を聞きながら、出産までの期間のケアプランを、(2)出産前後には、子どもが1歳になるまでのケアプランを、(3)子どもの1歳の誕生日前後には、子どもが2歳になるまでのケアプランを作成します。

子育てケアマネジャーは、市の実施する「子育て・家庭支援者養成講座」の認定者のうち「子育てケアマネージャー養成講座」を受講、修了した人で、現在は14名の女性が活躍しています。

子育てケアプランは[目標][セルフケア][ご家族の方へ][市のサポート][地域のサポート]といった欄があり、訪問指導や講座、健診などのサポートメニューと、その料金や担当窓口が一覧でき、また家族にも具体的にどのような協力や話し合いが必要かを呼びかける内容になっています。

それぞれの妊婦や保護者に応じて、サポートメニューを取捨選択したり追加したりできるオーダーメイドのプランが作成され、また必要に応じて適宜プランの見直しもなされます。

実際、子育てケアプランについて、実際に体験した方からは、下記のような声が上がっているそうです。

・近くに知り合いがいないため、いざというときの子どもの預け先など、たくさんの支援場所があることを知って安心した
・サービスが年々変わったり増えたりして、第一子のときになかったサービスも教えてもらえて安心感が高まった
・子育ては個人的なもので自分が頑張らなければならないと思っていたけれど、話をよく聞いてくれ、アドバイスやサポートを教えてもらえて、市が子育てを応援してくれている感じがして嬉しかった

(B)令和元年度の子育て支援ギフトは、出産前後の頃には「こんにちは あかちゃんギフト」として、マザーズバッグや食事用ビブ、オムツ替えシート、マグポーチやおむつポーチなどの子育てグッズと、市内の協賛店舗や、市の子育て支援サービスを利用できる5,000円のバウチャー券が贈られます。

また子どもが1歳の誕生日を迎える頃には「ファーストアニバーサリーチケット」として、先述のバウチャー券を1万円分もらうことができます。どちらも、子育てケアプランを作成するともらうことができます。

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