海外ならではの課題をどう克服?

ただし、海外展開が順風満帆かというと、必ずしもそうとは言い切れません。たとえば、アメリカでは西海岸での出店計画に狂いが生じています。原因の1つは、西海岸へ出店するにあたってクリアしなければならない「環境基準」の存在です。

西海岸の州では、寸胴鍋でスープを炊く時に出る熱を排気するダクトや、油を廃棄する設備などに、厳しい基準が求められています。さらに、同じ州でも保健所の管轄が違うと、出してくる結論が変わるといった問題もあるといいます。

また、各国・地域のメニューの開発は各店舗の責任者の裁量に任せている部分もありますが、そうなってくると、本部として一風堂にふさわしいラーメンの品質を維持することが重要になってきます。

そこで10月には、海外拠点のすべてのマネージャーを東京に集め、「グローバル・リーダーシップカンファレンス」という3日間の研修を実施。国内のラーメンの名店を食べ歩いて「日本流のおもてなし」を体験したり、グループワークで課題を議論。限られた時間での新メニュー開発など、2020年に向けてやるべきこと確認しました。

各国のニーズにあわせて、とんこつラーメン以外のメニューの提供に力を入れる力の源HD。海外店舗で開発された新メニューが日本に逆輸入される日も、そう遠くないかもしれません。