はじめに
他人の評価に飢えている?
色眼鏡で見られることが多い夜の職業につく彼女たちは、人からの評価に飢えているんじゃないでしょうか。認めてもらいたいのに、それが叶わない。世間からの疎外感を感じながら繁華街を彷徨い、そしてたどり着くのが、自分の頑張りを褒めてもえる場所、ホストクラブなのでしょう。
必死に働き、稼いだ金をさっと貢いでしまう彼女たちの心境は、おそらくや子供に夢を託す母親の気持ちに近いような気がします。私は表舞台に立つことができなかったけど、アナタは頑張ってね、売れっ子になってね、一生懸命応援するから――。
この先、歌舞伎町の多くのホストクラブでは、カロリに代わる定番の缶酎ハイメニューが登場し、これまで同様に2本3,000円で提供されていくと思われます。そして彼女たちの店通いは、儚くも、しかし胸が張り裂けそうなほど熱く、これからも続いていく。夜の経済はつくづく奥が深いなと思います。