はじめに

年間客数は50万人を見込む

神奈川県西部最大級の魚市場と言われる、小田原漁港に隣接する同施設。小田原の水産経済活性化を目的に建設されました。当初は5月のオープンを予定していましたが、昨年の台風12号の高波被害を受けた影響で、半年遅れでの開業となりました。

TTCが指定管理者として運営。初年度の売上目標は4億5,000万、年間客数は50万人を見込んでいるとのこと。総事業費は約7億9000万となっています。

TOTOCO小田原左に見えるのが加工処理施設。右奥に見えるのが蓄養水面(イケス)

小田原市水産海浜課の担当者は「地場産品を知っていただき、小田原漁港全体で連携を取りながら、水産業の振興へとつなげていきたい」と意気込みます。

「箱根の通過点」のイメージ払拭

小田原は首都圏から100キロ圏内に位置しており、交通手段も多いことから、観光産業において恵まれた条件が揃っています。

しかし、箱根などの観光地へ向かう時の通過点となってしまっているのが現状です。小田原市の担当者は、こうしたイメージを払拭したいといいます。

また「小田原の魚に対する認知度の低さ」も課題です。加藤憲一市長は内覧会で「他の自治体に比べて、魚のブランド化に取り組めていない」と語っています。

小田原の魚は「魚種」「味」「鮮度」に優れており、水産加工技術も高いものの、世間の認知度は決して高くありません。魚の「ブランド化」により、観光人口の拡大につなげたい考えです。

この施設の開業で小田原は「箱根の通過点」を脱却することができるでしょうか。

<文:川高元輝>

この記事の感想を教えてください。