はじめに
定番×トレンドで子供も喜ぶ
鍋料理をめぐるもう1つの大きな悩みは、子供と親で食べたい鍋が違うという点。たとえば、親世代に好きな人が多い「キムチ鍋」「もつ鍋」ですが、子供はほとんど食べたいと感じていないという結果が、前出の楽天ママ割のアンケートから明らかになっています。
この悩みを解決するのにも、実はトレンドが役に立ちそうなのです。それはズバリ、親世代が好きな定番の鍋にトレンドを掛け合わせるアレンジを加えるというもの。この方法なら、いつも同じ鍋を作ってしまうという1つ目の悩みの解消にもつながりそうです。
楽天が今年の注目鍋として選んだのは、「チーズ鍋」と「カレー鍋」。楽天市場における関連商品の売り上げは直近の2年間で、チーズが約1.5倍、カレーは約2.7倍に拡大しています。
チーズとカレーが今年の楽天のイチオシ
たとえば、このカレーを、子供世代が苦手なもつ鍋に投入。きのこを加えれば、子供もうれしい「きのこたっぷりカレーもつ鍋」のでき上がりです。さらに、シメにチーズを入れれば、リゾットにも変身します。
洋風アレンジで食べ飽きない工夫
トレンドは、何も最新のものだけを追いかけないといけないわけではありません。
過去のトレンドの中にもヒントが?
たとえば、2009年にリコピンが注目されたことをきっかけにブームとなった「トマト鍋」を、すき焼きに組み合わせれば「トマトすき焼き」が完成します。もともと子供も好きなことが多いすき焼きですが、これなら少し洋風でいつもと違うすき焼きが楽しめそうです。
ほかにも、普通のカニ鍋にトマトやバジルを加えれば「イタリアン風カニ鍋」に変わりますし、子供が苦手そうな牡丹鍋にチーズをかけて「チーズ牡丹鍋」にすれば、独特の臭いが中和され、幅広い世代で楽しめる鍋料理に変身してくれます。
ついつい定番に流れてしまいがちな鍋料理ですが、トレンドを押さえてアレンジを加えれば、家族円満のためのツールになってくれそうです。お歳暮などで届いた大量の食材も、いくつかの鍋料理にアレンジできれば、身体にも財布にもやさしい冬が過ごせるかもしれません。