はじめに
人気のSUVだから運転も楽々
フロントシートには助手席も含めてシートヒーターを設定します
車両サイズの話が長くなりましたが、ロッキー&ライズは人気のSUVジャンルのクルマです。地面からシートまでの高さ(ヒップポイント地上高と呼びます)は665mmに設定されています。体格にもよりますが、筆者がこれまでの経験上、着座しやすい高さは概ね580mmから640mmくらい、低すぎると腰をかがめる格好になり、降りる時も少々不便です。逆に高すぎるとよじ登る感覚になります。
665mmは少々高めに感じるかもしれませんが、実際はドアを開けてスッとお尻をシートにスライドさせる感覚に近いです。そして乗り込んで驚くのがその視界の良さ、クルマの前方もしっかり確認できるので車両感覚が掴みやすいのが特徴です。結果として前述した最小回転半径とも相まって本当に街中でも扱いやすいことがわかります。
低燃費の1Lエンジンで、ターボ付き
エンジンは最高出力98PSですが、十分な加速と低燃費をバランスさせます
ロッキー&ライズに搭載されるエンジンとトランスミッションは1種類だけです。1L直列3気筒ターボに新開発のCVTになります。細かいスペックより、問題は「1Lで大丈夫?」という点が気になるのではないでしょうか。
しかし問題はありません。今回テストのために大人3名(筆者も含め重量級)+撮影機材を積んで一般道から高速道、そして山道も走ってみたのですが正直ビックリ!よく走ります。そして静粛性もこのクラスとしては合格点!新開発のCVTの力も手伝って1.5L車並みの走りが味わえます。
また燃費もカタログスペックですが、実際の走行地に近い新しい燃費表示である「JC08モード」でも18.6km/L(2WD車)と優秀な数値です。
さらに1Lエンジン(正確には996cc)ということで、自動車税も安いのが特徴です。「走りは1.5L級」と書きましたが、1.5L車までの自家用車の税率(年額)は3万4,500円なのに対し、ロッキー&ライズは2万9,500円と安くなります。クルマの維持費は色々発生しますが、コンパクトなクルマは全体的に維持費は安く抑えることができます。その点も魅力のひとつと言えるでしょう。