はじめに

乗客数はたったの10人だけ。世界各地の朝食を食べながら、ゆったりと通勤できる豪華なバスが期間限定で登場しました。

企画したのは、ネスレ日本とケイエム観光バス。どのような狙いがあるのでしょうか、記者発表会の内容から探ります。


まるで「ファーストクラス感覚」

「YuGa(ユーガ)×ネスカフェ“優雅な通勤バスで朝食を”」と題した無料イベントで、運行日は、12月2日、9日、10日、17日、18日の5日間。計50人の募集に対して、約1,000人から応募があったといいます。

YuGa

抽選に当たった参加者は、ケイエム観光バスの「YuGa(ユーガ)」に乗り、池袋駅東口から東京駅八重洲口まで、ゆったりと通勤することができます。

通常の大型バスの座席数は40席以上ですが、YuGaは10席に抑えることで「ファーストクラス感覚」でくつろげるというラグジュアリーバス。座席は最大136度まで倒すことができるリクライニングシートで、バス後部にはパウダールームも完備しています。

YuGa

ほかにも、フットレストや簡易スリッパ、ブランケット、USB充電コネクタなどが提供される充実ぶりです。

朝食付きバスを走らせた狙い

朝食には、カフェレストラン「ワールド・ブレックファスト・オールデイ」によるイギリスやスイス、メキシコの料理とともに、「バリスタ専用 ネスカフェ エクセラ」のコーヒーを用意します。

なぜ、ラグジュアリーバスで朝食をとりながら通勤するイベントを実施することになったのでしょうか。

YuGa

ネスレ日本・飲食事業本部の島川基部長は「通勤の時間に精神的負荷を抱えている人々に対して、朝食をとって一日の良いスタートを切る応援をしたい」と狙いを説明します。

島川部長は「仕事や家事、育児などで忙しい30〜40代の朝食を欠食率が増加しており、朝に余裕がない生活をしている」と指摘。さらに、いまだに通勤混雑が解消されず、多くの路線で目標混雑率の180%を超過していると、日本の朝が抱える課題を挙げました。

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