はじめに

キャンペーンサイトの還元率に騙されない

学生向けのクレジットカードは実は色々とあります。

・学生専用カード: 学生専用に作られたカード。在学中なら学生向けの特典やサービスが受けられる。

・若年層向けカード: 30歳までなど年齢制限のあるカード。若者向けの特典に加え、学生優遇の特典が付いている場合がある。

・一般カード: 学生でも発行することができる一般カード。特典やサービスは社会人と同じ。

学生専用や若年層向けのカードは、利用限度額が10万円や30万円など低く設定されているので使い過ぎを防ぐことができます。

気をつけたいのは、カードを契約したまま年をとっていくと、途中から自動で年会費が発生するカードに変更されるものや、はじめからリボ払い設定になっているカードなどです。よく知らないと後々損をするものもありますので注意してください。

また、特定のサイトを経由して買い物をするとポイントが増えるという条件なのに、あたかも常時ポイント還元が高いように見せているキャンペーンサイトもあるので、内容をしっかり理解することが大切です。

たとえば、Yahoo!ショッピングで買い物をすると、もともとサイトのサービスとして1%のポイント還元がありますが、クレジットカードの通常還元率は0.5%のままです。Yahoo!ショッピングで買い物をする前に、特定のサイトを経由することでアフィリエイトのポイントが1%付与されて、合計2.5%になるということなのに、あたかも「最大2.5%ポイントがつく」というような書き方をしている場合があります。これは、通常還元率1%のクレジットカードであれば合計3%になる話ですので、内容を理解することが重要です。

以上を踏まえると、学生向けのクレジットカードは「JCB CARD W」「楽天カード アカデミー」などが上記の条件をクリアしています。この他にもよいカードはあると思うので、条件に照らし合わせて選んでいただければと思います。

申請する際、学生の方は、親権者にカード発行の確認がいくことがありますので、事前に同意を得ておくほうがよいでしょう。

リボ払いは“高金利の借金”

大学生がクレジットカードを持つ上で注意しなければならないのが「リボ払い」です。アルバイトなどで収入はそれほど多くないのに、「旅行に行きたい」「おしゃれな服が着たい」「パソコンの勉強がしたい」「脱毛・エステがしたい」など、経験や自己投資にお金をかける方が多くいらっしゃいます。

クレジットカードのリボ払いは、毎月の支払額が一定です。お金が足りなくてもリボ払いを使えば、先に体験やモノを購入することができて、足りない分の支払いは後回しにできるので非常に便利です。一方、利息のことをしっかり考えないで使い過ぎてしまうこともあり、大変危険なものでもあります。リボ払いの一般的な手数料率(実質年率)は15.0%前後です。キャッシングリボになると18%のところもあります。

リボは“高い金利で借りている”ということです。毎月返済しても、利息の返済だけで元本が減らないところまで借金が膨れてしまうということは往々にしてあります。こうなると、借金のサイクルから抜け出すのが非常に難しくなってきます。大学時代や社会人初期からリボ払いが癖になると、後の生活が大きく損なわれるので気をつけましょう。

食費や光熱費の節約以外にできることは? 無料FP相談で家計を見直しましょう[by MoneyForward]