はじめに
最近、「リボ払い」に苦しむ人々がネット上で話題となりました。「リボ地獄」とまで表現されていますが、リボ払いって年額15%の手数料がかかります。「リボ地獄」に陥った人に対してネットでは「子供じゃあるまいし後払いが借金だってことくらいわかるだろう」「リボとキャッシングは手を出しちゃいけねえ」などの声が並びます。
納得できる借金は?
人生で心がけておきたいのは、「とにかく借金はしない」ということです。知り合いや友人に借金をしたらかなりの確率でその関係性を失います(これについてはまた別の機会に)。業者から借りると余計な利子を支払うこととなります。
本当にヤバい状態というのは、高額の医療費がかかる時ですが、国民健康保険の優れた点は、いくら高額の治療を受けたとしても自己負担の最高額が8万円ほどで済む点です。実際の治療費が50万円かかったとして、そのカネぐらいはいい大人なんだから貯めておきましょうよ。
あとは奨学金については別の話なので、今回は、あくまでも「欲望」に従う借金についてです。リボ払いなんてものは欲望を満たすためのものですし、消費者金融にしても、毎月の給料が決まっている場合に手を出すベき類のものではない。
実入り以上にカネを使うことは愚か者、ということを考えなくてはいけないんです。サイト「債務整理の森」を運営しているポート株式会社が11月20日に全国の207人の男女を対象とした「債務整理に関するイメージ調査」によると、借金のきっかけは以下だといいます。「住宅ローン」と「自動車ローン」は恐らくここには含まれていないでしょう。
買い物:41.5%
奨学金:19.3%
ギャンブル:12.6%
夜遊び:5.3%
事業の失敗:3.9%
その他:17.4%
同調査の「男女別理由」には「生活費」「引っ越し費用」「医療費」が入っていましたが、これらが「その他」に含まれるのでしょう。
別の2016年の調査を見ると、以下が挙げられていました。
「失職/退職」、「結婚式」、「旅行直後」、「財布の紛失」、「帰省」、「衝動買い」、「倒産」、「遊び」
この中で私が納得できるのは「奨学金」「倒産」「事業の失敗」の3つしかないですね。「失職/退職」も気の毒ではありますが、次の仕事が見つかるまでの「つなぎ」としてせめて50万円ぐらいは貯めておきましょうよ。「宵越しのカネは持たねぇ!」なんて粋がっていてもそれでいて借金を頼まれる親や友人に迷惑をかけない方が大事だと思います。それ以外の一つ一つ、「喝!」を入れていきます。「医療費」については前述の通りです。