はじめに

3分で1000円の通話料

「なぜ、切ったのですか?」と尋ねられたので、「これはわざと通話を長くさせて、高額な利用料金を請求するのが、手だからです」と答えました。

このまま、誰も電話に出ることなく、延々と音楽を聞かせてお金を騙し取ろうとしてきます。この通話の背後には、詐欺グループの存在が見え隠れしています。

そのからくりは、海外の電話会社と詐欺業者がグルになり、世界じゅうに電話を発信して、電話かけてきた相手に無駄に長い通話をさせ、国内の電話会社を通じて、高額な通話料金を払わせる手口だと思われるからです。今回の場合はモーリタニアということで、電話会社に尋ねたところ、30秒で180円とのことでしたので、3分ほど通話で1,000円を超える金額になりました。

海外電話を発信する詐欺師たちのお金の手の入れ方は、まず私たちに正規の国際電話の通話料として国内の電話会社にお金(今回は約1,000円)を払わせます。その料金の何%かが、海外の電話会社へお金が行き、さらに、その中からワン切り電話をかけた詐欺業者へお金がいくと思われます。実際のところ、海外の電話会社のお金が取り分はいくらなのか、国内の電話会社に尋ねましたが、さすがに、答えてはもらえませんでした。

この他にも、アセンション島からのワン切り電話もありましたので、かけてみました。

今度は、女性の声で「〇▼×▲」と話をしてきます。何をいっているのか、さっぱりわかりませんが、何かを私たちに呼び掛けているようでした。そこでこちらも「ハロー」と呼び掛けてみましたが、問いかけを無視するように話をします。どうやら、英語は通じないようです。この後も、何度も英語で呼びかけましたが、一方的に女性は話をします。

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