×:意見対立を“なあなあ”で収める→対立点を明確にして議論する

当然のことですが、会議では意見の対立がしばしば起こります。これを“なあなあ” で収めてしまっては、生産的な議論とは呼べません。会議を実のあるものにするには、対立が起こっても、お互いが納得できる答えを目指す姿勢が大切です。

そのためにはまず、議論の目的や前提、制約条件(コストや時間など、決定済みで動かす事ができないと思われる条件)にいったん立ち返ることが有効です。この部分がずれている場合、議論がかみ合うはずがないからです。

目的、前提、制約条件の捉え方に大きな違いがなければ、対立している意見そのものに目を向けていきます。次の3つのステップで議論をすすめましょう。

○改善ポイント
対立点を明確にしてその部分を重点的に議論する

ステップ1:対立意見の共通点と相違点を明確にする
意見が対立している場合、まずどこで対立しているのかをはっきりとさせる必要があります。全面的に意見が対立しているように見える状況でも、意見の一致している箇所はあるはずです。それを明らかにするのが最初のステップです。

ステップ2:対立の原因を明らかにする
次に行うのは、なぜ対立の原因が生じたのかを把握していくことです。こうした対立の原因を引き起こすのは、双方の立場です。
お互いの立場の違いによって、重視すべき点が異なり、それが対立へとつながっていくことがあります。その場合、お互いの立場の違いを受け入れたうえで、別の視点から、どんな結論が適切かを考えることが求められます。

ステップ3:見方を変える
意見が対立したときに行うと効果的なのが、見方を変えることです。
例えば、一段高い視点から対立している状況を見てみると、実はつまらないところで意見が食い違っているだけなのがわかったりすることがあります。また、視野を広げてみることも大切です。さらに、見る立場(視点)を変えてみるのもいいでしょう。いつまでも社内のものの見方をするのではなく、お客様の立場から見てみると、どちらの意見がいいのかが見えてきます。(171~174ページ)

以上、意見が対立した場合の対応方法について見てきましたが、この議論のゴールは決して「結局どっちの意見が正しかったの?」を決めることではありません。話の目的から見て最善の答えを探すことが、本来のゴールです。

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(この記事は日本実業出版社からの転載です)