はじめに
株主優待券と併用
ピーク期にポイント類が最も力を発揮するのが、国内線の航空券が普通運賃の半額で利用できる株主優待券との併用です。株主優待券も利用可能な期間の制限がなく、年末年始やお盆でも使えます(座席数には制限あり)。金券ショップなどでも販売されている株主優待券はJALよりANAの方が安いので、こだわりがない方はANAのスカイコインと組み合わせるとよりお得になるかもしれません。
また、マイルの特典では航空券しかもらえませんが、ポイントの場合はツアー代金の支払いにも使えます。JALはダイナミックパッケージ、ANAは旅作という国内線航空券と宿泊をセットにしたパッケージプランを販売しています。
パッケージの料金は、ホテルや航空券の相場に連動して変わるため、ホテル+航空券だけだと極端にお得になるケースは少ないのですが、これらのツアーにはオプションが充実しているという隠れたメリットがあります。
パッケージプランを活用する
JALの場合、レンタカーが最安で1日500円で利用できたり、JRのフリーきっぷが500円から購入できたりと利用価値の高いオプションがそろっています。日帰り温泉の入浴料やテーマパーク入場料、グルメなどをプランに組み込むことも可能なので、特典航空券を利用するよりもポイントに換えてツアーを利用する方が安上がりになる場面があります。
JALとANAはポイント類とは別に、自社サービスの支払いに使える紙の商品券も発行しています。両社とも旅行資金の積み立てサービスを提供していて、満期時に年3%ほどのサービス額が上乗せされた商品券を受け取ることができます。
紙の商品券はWEBでの支払いに使えないので利便性ではポイント類に劣ります。ですが、それを逆手に取ったテクニックが存在します。JALは予約センターなどWEB以外の方法で国際線の航空券を発券すると、航空券1冊につき5,500円の発券手数料を徴収しているのですが、WEBで使えない商品券を1枚(最低額面は1,000円)でも使用する場合はそれが免除されます。
この規定のおかげで、JAL商品券はインターネットオークションで額面と同額かそれ以上で落札されることがあります。旅行に興味がなくても、積み立てを高利率の“預金”として活用するという方法も考えられますね。