はじめに
親戚の中では「いない人」扱いになっているかもしれず、それでいて時々母や姉と会うようなことはあるわけで、完全に縁が切れたわけではありません。いい年になったら家族や親戚については、過去の夏休みの楽しかった思い出や育ててくれたことに感謝するだけでいいです。「遠くの親戚より近くの他人」は真実だな、と思うことしきりです。
時間とカネを作って会いたい人は大勢いますが、正直仕事かあるいはよっぽど気が合う人を除き、そんなに誰かと常に会っていたいわけではありません。まさに家族・親戚というのはその類の人々です。親戚の皆様方にしても、私よりも大事な人間関係はいくらでもある。
お年玉やら親戚関連の支出が多いと嘆く方は、まずは「血の呪縛」から逃れてはいかがでしょうか? 親戚関係を希薄にすると驚くほど支出が減りますし、余計な諍いが減ります。親戚の中には一人ぐらいボンクラがいるものなんですよ……。
『ドラゴンクエストVII』には、優秀な漁師である主人公の父の弟(つまり主人公の叔父)に「ホンダラ」というどうしようもないヤツがいたじゃないですか。女癖が悪く酒ばかり飲んで散財をしたり詐欺行為を働くようなヤツです。私の親戚の中にも一人そういう人物がおり、毎度親族会議をして彼の借金をいかに返すかや「借用書を書け!」「血のつながりがあるのに水臭いじゃないか!」みたいなやり取りをする。
親戚同士で電話をする時はこのオッサンの借金問題の話ばかりで、若干遠くに住んでいる人との電話代もそれなりにかかったものです。
こうした親戚関係を昔から見ていただけに私は「血の繋がり」というものは尊いものではなく余計なしがらみを生むものなんだな、と考え彼らとの距離を置くようになりました。正月に誰かの家に行くこともありませんので、46歳の今まで払ったお年玉の額はゼロ円です。
こう書くと「未熟なバカめ」みたいに絶対に思われるものですが、お年玉あげるからってエラいんですか? えぇ、法人税、所得税、住民税、国民健康保険料はたんまり支払ってるので、それで勘弁してください。
このお正月の予定はもう変えられないでしょうから、2021年以降の考え方として、お年玉がキツい方々は親戚の会合に出ないことを推奨します。2年連続でやればそれでもう慣れますよ。