はじめに
「動機づけ」にはどんな段階があるのか
ここで動機づけの状態について、いくつかの段階に分けて、その対策を考えてみましょう。
ここでは、動機づけの状態を4つの段階に分類しています。
段階0:動機づけがなく、たとえば、自分の仕事なのかさえも理解していない状態(やる気なし)
自分の仕事や責任の範囲すら不明確な場合である。大人数のプロジェクトになったり、途中からメンバーが入れ替わったりするときに自分の責任範囲が不明確なまま参加をするとこのような状況になりやすい。
段階1:自分の仕事であることはわかりつつも、意欲の沸かない状態(仕方なく働く)
仕事の割り当てとともに評価基準や賞罰を与えると、ある程度仕事に取り組み始める。しかしながら、嫌々作業を行うことになるので、他の業務で多忙な場合など後回しになりやすい。
段階2:仕事の影響を理解して、意識して仕事をする状態(大切だから働く)
仕事の意義・重要性をきちんと伝えることで、仕事のアウトプットに対する品質や納期などを意識することにもなり、緊張感をもって取り組むようになる。
段階3:仕事のやりがいを感じて、前のめりになる状態(楽しいから働く)
仕事を通じての成果や自身の成長を感じることで、自ら積極的に関わりを持ったり、求められた以上の提案をしようとしたりする。該当するプロジェクト以外でも意欲的に関わるきっかけになる。
もし、問題の主要因が責任感である場合は、動機づけがどの段階にあるのかを確認して対応をすることが有効です。