一次情報を必ず確認すべし

情報収集の方法や注意すべきことを簡単に説明してきましたが、どれだけ工夫をしても記事だけで情報収集を完了すべきではありません。必ず一次情報を確認するようにしましょう。一次情報とはその記事に使われている数字の原典を指します。

ちゃんとした媒体は、引用した数字の出典を明記しています。たとえば、「総務省統計局が発表した1月の消費者物価指数は~」というかたちです。こういった記事をみたら、その原典の名前を検索して、実際のデータを見てみましょう。

例でいえば、「総務省統計局 消費者物価指数」と検索すれば、すぐに指標の中身を確認できます。消費者物価指数であれば、総務省統計局が最新月のデータをPDFで詳細を掲示していますし、時系列データはCSV形式でダウンロードすることも可能です。

一次情報を確認すれば、その記事の情報が本当に正しいのかを判断できますし、それ以外にもメリットがあります。それは、記事には書かれていなかったポイントを発見できることです。筆者も記事を書く人間なのでわかりますが、文字数の制限や原稿の締め切りの関係から、全ての情報を書き上げることはできず、どうしても記事の内容が表面的な分析で終わってしまうこともあります。

一方で、自分のために分析をする場合は、締め切りもないため、徹底的に調べられます。投資の世界では、誰も気づいていないことに気付けたとき、大きなリターンを得るチャンスが生まれます。手間のかかる作業ですが、時間がある限りは一次情報を確認する習慣は必ず身に付けましょう。
 

紙の媒体も同時に読むことを勧める理由

ネット上の情報収集について書いてきましたが、筆者は紙媒体を同時に読むことを勧めます。特に新聞です。ネットのニュースは自分が知りたい情報だけを読んでしまう傾向にありますが、新聞の場合はさまざまな情報が紙面に載っているため、思わぬ情報に触れることができます。速報性という観点からはネットのニュースには劣りますが、自分の知識の幅を広げていくには紙媒体、特に新聞が効果的だと考えます。

労力がかかるので、必須ではありませんが、筆者は社会人になってから数年間は毎日新聞の切り抜きをしていました。気になった記事を切り抜き、注目すべき箇所はマーカーを引き、わからない言葉を調べて貼り付けたページの余白に意味を書いていく。この積み重ねで大量の知識を身に付けられたと思います。

なんとなくニュースを流し読みするのではなく、工夫とひと手間を加えることで、投資力を一気に成長させましょう。