はじめに

2019年の東京モーターショーで発表された、4代目となるホンダの基幹車種「フィット」。昨年末にはライバルとなるトヨタ・ヤリスが価格も含めた発表をしている中、その後の情報が入ってきませんでした。しかし、1月17日にホンダもやっと発売日を発表。ヤリスの2月10日に合わせたように2月14日となりました。それでもまだ情報は不足している新型フィット、ひと足お先にプロトタイプを試乗してきました。


日本のコンパクトカーの勢力図を書き換えた

初代のフィットは2001年6月に発表されました。これまでのコンパクトカー(Bセグメントと呼ばれています)のボディサイズを「少しだけ」大きくすることや、多彩なアレンジができる新発想の後席シートなど、アイデア満載でした。

ゆえに大ヒットは当然と言える結果。発売当初に月販目標の6倍も受注が入ったことやその後も常にトップを走り続けたことで、3代目までの累計販売台数も260万台以上、さらにホンダ車全体における国内保有台数も最多の180万台となっています。

時代の波には勝てない

それでも昨今のSUVや軽自動車ブームに押されてフィットといえども販売はやや苦戦していたのが現実です。そこに登場したのが今回発売される4代目モデル、これまでフロントマスクを中心に精悍な印象だったフィットですが、新型では「心地良さ」をコンセプトに開発したそうです。

プロトタイプとご対面

12019年10月23日、東京モーターショー会場で初お披露目しました

実は新型フィットに関しては報道関係者向けに昨年の9月下旬にプロトタイプ試乗会が開催されました。かなり前だと思うかもしれませんが、実は発売前に搭載するEPB(エレクトリック・パーキング・ブレーキ)に不具合が発生したことで改良をすることになりました。発売はここまで延びてしまいましたが、発売前に不具合を修正してきたことはユーザーにとっては安心といえます。

北海道の鷹栖にあるホンダのテストコースに着くと新型とすぐに“ご対面”となりました。ひと目でフィットだな、とはわかりますが、やはりヘッドライト周りは大型で優しい印象。

デザイナー氏によればフロントマスクは特に愛着が持てるように“柴犬”をイメージしたと言います。「柴犬?」と一瞬、理解不能に陥りましたが、見れば見るほどその良さはジワーッと伝わってきます。自己主張はしっかりするけど、やっぱりカワイイ感じも出ているのです。

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