はじめに

育児の負担はご家庭によってそれぞれ

利用したいサービスの「その他」のフリーコメント欄には、ピンポイントかつ多種多様な要望が寄せられました。それらの内容を見ると、欲しいサービスはご家庭によって様々であることがわかります。

「保育園で利用する縫い物の代行」「ペットの散歩」「子供うけする可愛いお弁当を作ってくれるサービス」「夜食デリバリーサービス」「受験期の塾や学校の宿題の学習サポート」「弁当ではない食事宅配サービス」「洗濯して乾燥して分けて畳んで宅配してくれる」

一方で、「子供に関しては産んだ時点で自分の責任なのだから、補助金をあてにするような事の無いよう育てたい」という声もありました。手厳しい声にも聞こえますが、猛暑の中、車内に放置された幼子が亡くなったという報道などを目にすると、親としての責任の自覚も大切な観点だと考えさせられます。

ただ、子育てに外部の力を借りることは怠慢だ、と見てしまう考え方については注意が必要です。子育ての考え方も、ご家庭によって様々です。母の手料理には、確かに特別な美味しさがあるかもしれません。しかし、中には料理が苦手な人もいます。シングルマザーやシングルファーザーなど、否が応でもワンオペにならざるを得ないご家庭もあります。

外部サービスは“家族”を助ける

家事代行に代表される外部サービスは、女性を助けるサービスではありません。家事や育児に携わる人みんなを助けるサービスです。本来、家事や育児は女性だけが行うものではないはずです。男性はもちろん、子どもたちだってある程度大きくなったら家事の戦力です。

各ご家庭のニーズに合わせて外部サービスには様々な種類があり、その用途はバラバラです。しかし、共通しているのはそこに新たな“時間”が産まれるということです。

家事や育児は、家庭運営するために欠かせない務めですが、外部に任せることで産まれた時間を有意義に使うことができれば、日々の生活の中に新たな彩りを加えることにもつながります。

外部サービスは家事育児の負担を軽減するという意味で有用ですが、それだけではなく、家族の時間をより豊かなものにする意味でも有用なのだと思います。

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