はじめに
重要なのは価格よりも“納得感”
とはいえ“わが家”のことを知らない大手や地場の仲介会社に任せた時に、本当に適正な評価をしてもらえるか不安という人もいるかもしれません。その場合は、“査定の仕方”に注目するといいでしょう。
最もメジャーなのは「取引事例比較法」というもので、周辺地域における数年間の成約データを基に価格を算出します。これは基本的にどこもやっていますが、加点や減点、建物のコンディションをどこまで評価するかは会社によってさまざまです。査定が高い会社より、査定の論拠に納得感がある会社を選ぶのがいいと思います。
また、最近は建物のインスペクションをサービスで行ってくれる会社もあります。「インスペクションで建物のコンディションをしっかり調査しましょう」と提案してくれる会社は、それなりに信頼が持てます。
あるいは、「まずは家をしっかり片付けて、内見時の印象を上げましょう」と、やるべき施策をきちんと提案してくれたり、「100万くらいかけて内装と間取りを少しいじれば●●万円で売れそうです」といった具合に効果的なリフォームプランを作ってくれたりする会社は魅力的です。
会社選びで後悔しないコツは?
それらは訪問してみないとわからない部分もありますが、ある程度は事前にインターネットで見極めることができます。
たとえば、SUUMOの一括査定サービスを使えば、地域ごとの取引実績に加え、インスペクションや補償を付けてくれるか、さらにはハウスクリーニングを実施してくれるかなど、さまざまな軸で比較することが可能です。
中には借金返済や離婚、死別など特殊な事情があり、あまり目立たず、かつスピード売却したいというケースもあるでしょう。そうした場合、なるべく人目につかないクローズドな売り方ができる会社もあります。また、離婚や相続に伴う売却時に専門的な相談ができる会社、任意売却などの特殊な方法を相談できる会社など、選び方の切り口はさまざまです。
都市部の中古マンションを対象に、マンション名と部屋タイプを入れれば「予想価格」を算出するサービスも出てきています。ウェブを上手に活用した事前比較をオススメします。