はじめに

2年ぶりの相場好転サインが点灯?

チャート面からは、日経平均の月足ゴールデンクロスが今月発生する点に注目しています。

ゴールデンクロス

12ヵ月移動平均線(短期線)が24ヵ月移動平均線(長期戦)を下から上に突き抜けるゴールデンクロスは、上昇相場入りのシグナルとされます。過去データを使用するため、特に月足では確認タイミングが遅れる(上昇開始から遅れてクロスが発生)傾向があります。

2010年のように「ダマシ」となるケースももちろんありますが、かなりの確率で従来レンジを大きく上抜ける上昇局面入りのサインとなることも少なくありません。過去10回(1970年以降)の平均では、クロス発生後に1年で10%程度の上昇を演じています。

GC時のパフォーマンス

日経平均はバブル崩壊以降の重要なフシ目にあたる2万4,000円前後が大きな壁として意識されています。足元の新型コロナショックをうまく乗り切ることができれば、早期突破の可能性が高まってくることも意識しておきたいところです。

<文:投資調査部 林卓郎>

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