はじめに

何のために保険に入るのか?

話は変わりますが、生命保険の始まりをご存知ですか?

諸説ありますが、歴史的に知られる生命保険の最も古いルーツとしては、17世紀のイギリスで始まった葬儀費用の積立制度だと言われています。

当時、牧師が亡くなると多額の葬儀費用が必要だったので、みんなで少しずつお金を出し合おうということになったようです。そこから、普段から少しずつ貯めておいて、誰かが死亡したら、みんなで貯めたお金から葬儀費用を出すという仕組みができたのです。そうすれば、一気に高額な費用を負担する必要がなくなるので、遺された家族が安心して暮らすことができます。

そのため、生命保険の契約をする理由には次のようなことがあげられます。

<葬儀費用等に使ってほしい>
人はいつ亡くなるのか予測できません。なのに、亡くなると通夜、葬儀と待ったなしにいろんな手続きが発生し、まとまったお金が必要になります。

一般的に葬儀費用は、葬儀終了後に喪主が葬儀社に支払いをします。支払期限は、葬儀社によって異なりますが、多くは「葬儀終了後、1週間以内」となっているようです(契約する際に注意して確認してください)。生命保険なら受取人が請求してから数日で振込されるものが多くあるので、そのために契約している方も多いのではないでしょうか。

<渡したい人がいる>
「生命保険はお金の遺言」とも言われます。受取人を指定することによって、被保険者に万が一のことがあれば、その受取人に生命保険金を渡すことができるからです(※受取人の指定は誰でもいいわけではありません。保険会社によって制限される範囲が異なります)。受取人指定のある生命保険金は、遺産分割協議(財産を分ける話し合い)をするための相続財産の中には、原則含まれません。渡したい人に渡せるお金なのです。

人生の節目には保険の見直しを

みなさんは、なぜ生命保険の契約をしたのですか。生命保険の契約があることで安心していませんか。

「何かあったときのために保険に入る」とおっしゃる方も多いです。何かあったときとは、どんなときですか? 目に見えない不安におびえ、複数の保険に加入している方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、今加入している保険の見直しをしてみてください。

本当に今、その保険が必要なのか。すでに役目が終わっている保険もあるかもしれません。新たに必要になる保険もあるでしょう。保険の見直しをするタイミングは、結婚したとき、子どもが生まれたとき、住宅ローンを組んだとき、子どもが独立したとき、離婚したとき、受取人が亡くなったときなど。ライフプランとともに必要な保険も金額も変わってきます。

相続税の対策として生命保険を検討される方もいらっしゃいます。このままだと相続税がかかる可能性があるときに、有効な節税対策として利用できるからです。相続税には生命保険金等の非課税制度というものがあり、非課税になる金額は「法定相続人の数×500万円」です。この金額までは、相続税に関しては非課税になるのです。

生命保険は、人生に寄り添い長い期間付き合っていくものです。人生のターニングポイントに見直しをし、その時々の想いを反映させて持ち続けるようにしましょう。「誰のために」「何のために」を明確にし、想いに寄り添ってもらえる保険の専門家を見つけて相談されることをおすすめします。

<相続診断士:盛 勝利>

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