はじめに

個数を覚える技術+頭文字で覚える法

勉強をしていると、列挙事項を覚えたいときがあるでしょう。たとえば、次のような情報を覚えるとき、あなたはどうやって覚えるでしょうか。

・国連安全保障理事会の非常任理事国(2019)は、ベルギー、コートジボワール、ドミニカ共和国、赤道ギニア、ドイツ、インドネシア、クウェート、ペルー、ポーランド、南アフリカ

これを覚える際に、まずしていただきたいことは、「個数を覚える」 ということ。非常任理事国は、(既に常識でしょうが)「10ヵ国」と覚えて欲しいのです。

個数を覚えることで、解答に記入するに際に生じる「漏れ」を防ぐことができます。「10ヵ国ある」と覚えていなければ、回答欄に記入しているときに、残りの1つ2つを漏らしてしまうことがあるのです。ですから、まず個数を覚え、解答するときはその個数から思い出すようにするのが有効です。

また、列挙事項を覚える際は、個数を覚えるだけでなく**「頭文字をピックアップして覚える」** と非常に覚えやすくなり、さらには出題されたときに解答しやすくなります。たとえば国連の非常任理事国であれば次のように覚えるのです。

“ベコド-赤ドイク-ペポ南”

頭文字を覚えていれば、後々に思い出しやすくなります。非常任理事国を答えよという出題が出た際に「10ヵ国あったな、たしか頭文字は……」と思い出し、具体的な内容は、その頭文字を見ながら思い出して解答をするのです。

この頭文字を覚えるという方法は「思い出すきっかけ」を作るということに他なりません。頭文字さえわかれば、それがヒントになり、それに続く言葉を思い出せるものです。なお、上記にあるように、頭文字を覚える際は3文字程度で区切って覚えると、より覚えやすいといえます。

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(この記事は日本実業出版社からの転載です)

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