はじめに

軽いということも優れた性能

ボディサイズに車両重量、最高出力に最大トルク、そして最高速度に0~100km/hの加速時間など、車のスポーツ性能を表す数字は色々とあります。4Cのスペックで特に注目すべきは車両重量の軽さです。1060kgというのは最近話題のトヨタのコンパクトカー、ヤリスのハイブリッドとほぼ同じ車重です。そこに240psのエンジンを載せているのですから十分すぎるほどの余裕です。

必要な情報をデジタルで表示するシンプルなメーターパネル

そしてもう一点、ボディサイズは全長3990mm×全幅1870mm×全高1190mmというコンパクトさ。特に高さはホンダの軽自動車スポーツS660より1センチ高いだけ。全長が短くこれだけ幅があり、おまけにぺったんこという、これまであまり見たことがないほどのショート&ワイド&ローというスタイルなのです。これで重心もさがり、さらに幅広のために踏ん張りがききます。すでにこの数字を見ただけでも、スポーツカーとしての楽しさが伝わってきます。

ボディがカーボンファイバー製のモノコック、アルミ製のサブフレーム、そしてガラス繊維強化樹脂製のボディーパネルといった素材で構成されていますから、スポーツカーにとって重要なガッチリとした骨格と“軽さ”という武器は備わっていることになります。

さらにそれらの素材がけっこう剥き出し状態ですから、見た目にもかなりハードな印象です。ゴージャスに隅々まで作り込まれたインテリアに慣れた目には、相当にワイルド。言ってみれば室内がコンクリート剥き出しのおうちみたいな雰囲気なんです。多分、この辺を理解して受け入れないとなかなかこの4Cというクルマとは仲良くなれないかもしれません。

決して豪華とは言えないがシンプルでスポーティなインテリア

そんなチェックをしたところでエンジンをスタートさせます。ちなみに車名の4Cは4気筒エンジンという意味です。そのエンジンはミッドシップですから背中後方に積まれています。ブォ~ンとけっこう迫力あるエンジン音が飛び込んできます。早速、ブレーキを踏み、シフトボタンを押します。いよいよスタートです。

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